俳句添削道場(投句と批評)

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白菜を剥ぐ古障子剥がすやう

作者 南風の記憶  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

季語「白菜」。白菜を外側から剥いでいく様子を、古くなった障子を剥がす動作に例えた。

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「白菜を剥ぐ古障子剥がすやう」の批評

回答者 そうり

南風の記憶さま
こんにちわ。「ラグビー」の句、、、鑑賞有難うございます。説明、描写を省略した挑戦句でしたが、強引過ぎました。
御句、、、新鮮な白い白菜と、古茶けた障子の対比、、、、同じ剥がすでも「白菜」と「障子」の感触の違い、、、「剥がす」のリフレイン、、、さすがの一句と存じます。今後とも、駄句が目に留まりましたらよろしくお願いします。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「白菜を剥ぐ古障子剥がすやう」の批評

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

南風さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

なんだろう、スッと入ってくる句でした。あー確かに白菜を剥ぐ動作って、障子を剥がす動作と近いかも。
生まれてこの方アパート暮らしでしたので、障子の張り替えはした事ありません。が、サザエさんなんかで障子の張り替えシーンは見た事ありますので(張り替えたばかりの障子を子供たちが破るのが鉄板ネタ)共感出来る光景でした。

「剥ぐ」という動作を二回重ねている点が良いですね。俳句のセオリーからすると、「白菜を剥ぐ」「古障子を剥ぐ」近しい二つの動作を2音使って重ねる意味はあるのかと思われそうですが、駄目押しのように「剥ぐ」という動作を重ねる事に意味があるように思いました。

気になった点は
「古障子剥がすよう」の「古」は必要ないように思いました。
剥がされる障子ですから、それは張り替えが必要=古障子であると、読者は読み取ってくれるのではないでしょうか。

あと一つだけ。
「白菜を剥ぐ古障子剥がすやう」この構成だと、読者が最終的に思い浮かべる光景が古障子を剥がす姿に着地するのではないでしょうか。
この句の場合、白菜を剥がす姿に焦点を当てた方が季語を立たせるという意味でもより魅力的になるように思いました。

「古」というのを削って、代わりに白菜を剥ぐ動作に切れを入れてみました。

「障子剥ぐやうに白菜剥ぎにけり」

点数: 1

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「白菜を剥ぐ古障子剥がすやう」の批評

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

南風さん、こんにちは。
度々失礼致します。

あえて「古」を付けた理由を説明して頂きありがとうございました。
依然として僕は“不要派”ですが、南風さんは“必要派”なのですね。

先の感想で言葉足らずだった箇所がありますので、僕が白菜の句を読んで「読後の光景が古障子を剥がす姿に着地した」どうしてそう思ったのかを。
17音の枠の中での「古障子剥がすやう」という語句の存在感の大きさが、まずあると思います。
これが例えば「障子のやう」だったら、白菜との比喩の材料として控え目に機能するかも。
でも「古障子(名詞)剥がす(動詞)やう」と、動詞までも比喩の対象に持って来る事で、単なる比喩の素材として以上の存在感を放っているように感じました。
ですので読後の光景が古障子を剥がす姿に着地している、と僕は感じたんですね。

とはいえ他の読者や南風さんがどう感じるかは、また別のお話です。
僕はこういう理由でこう感じましたよ、という一意見としてお受け取り下さい。

さて、拙句への批評ありがとうございました。
下五「逝きにけり」を入れるかどうかはかなり迷っていました。残り茶にたゆたゆしている蛾って、明らかに死んでるじゃん!わざわざ5音も使うくらいなら、南風さんが仰るように別の光景を取り合わせた方がずっと得じゃないか…とも思っていました。
でもやっぱり、死んでいるという余韻を残したかったんですよね。
僕が実際見た「残り茶に浮いて死んでいる蛾」という光景、気持ち悪いけど可哀想だなーという心情、それを表現するのに「逝きにけり」は必要だろう…そう思った次第でした。

批評を書く・書かれる時の心構えについて。
まず、南風さんには毎度誠実な批評を頂き感謝しております。
色んな角度からの意見、感想、批評、大歓迎です。良いと思った意見は取り入れるし、違うと思った意見は「こういう考えもあるのか」と受け止める程度に留めておく。
僕も南風さんも、そうした「情報の取捨選択」が出来る人だと信じております。

僕は人の俳句を読んで意見を述べる時、どうしてそう思ったのか、という理由も出来るだけ書くようにしています。
単に「ここが良くなかった」と書くだけならずっと楽ちんですが、そこに誠意がこもっているとは、とても言えないでしょう。
南風さんも僕も、自分が思う誠意を曲げずに、これからも切磋琢磨していきましょう。

点数: 1

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添削対象の句『白菜を剥ぐ古障子剥がすやう』 作者: 南風の記憶
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