俳句添削道場(投句と批評)

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娘似の雛を手に取り落つ涙

作者 矢野 美沙季  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

雛はひいなと読んでください。今は成人してしまった娘に似た顔の雛人形を久しぶりに手に取ると、小さかった頃を思い出し懐かしいような寂しいような涙がポツリと人形の顔に落ちてしまった。

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「娘似の雛を手に取り落つ涙」の批評

回答者 ハオニー

はじめまして
「ひな」よりも「ひいな」のほうが音の響きが好きなハオニーです

この句は雛を「ひいな」と読んでもらいたいそうですが、このままではたいていの人は「ひな」と読みます
「ひな」の方が一般的な読み方というのもあるのですが、もっと大きな理由は「俳句は五七五の詩である」という考え方にあります

説明のため、原句を敢えて三行書きにします
娘似の
雛を手に取り
落つ涙

真ん中を「ひな」と読めば七音ですが、「ひいな」と読むと八音です
俳句で真ん中の八音は、特別な理由が無い限りうまく収まりません

「ひいな」と読んでもらうためには、少し整える必要があります
「手に取り」という説明は省きます
雛人形を手に取り、娘を思って涙しているのではないかと思わせるように描けばいいのです

「けり」が最後に来るとかっこいいものです
娘似の雛に涙落ちにけり

なにがなんでも絶対に「ひいな」と読ませたいのならば、あえてひらがなにする方法があります
季語「雛(ひいな)」がひらがなでダメということはありません

娘似のひいなに涙落ちにけり

娘がいない私も一句
いとし子へなみだ雛のかんばせに

かんばせ→顔つき、顔の色
この句の場合は、俳句のルールによって「ひいな」と読むのが当たり前となるのです

点数: 2

添削のお礼として、ハオニーさんの俳句の感想を書いてください >>

娘似の雛に涙を落としけり

回答者 腹井壮

矢野 美沙季さん、こんばんわ。腹胃壮と申します。俳句とは自分が語らず言葉に語らせいかに読者に想像させるかという文学と考えています。
この添削は雛を「ひな」と読ませます。そうしないと五七五にならないからです。「ひいな」と読ませたいのなら

娘似の雛に落つる涙かな
娘似の雛に涙落ちにけり

ではいかがでしょうか。

点数: 1

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添削対象の句『娘似の雛を手に取り落つ涙』 作者: 矢野 美沙季
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