俳句添削道場(投句と批評)

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レジ横の般若心経鬼走

作者 丼上秋葵  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

こんばんは。
今日も今日とて、早朝出社。
電車の中から、おくらです。

最近、すごく偶然が重なります。
昨日は、冬の賞与の支払い日と亡き祖母の89歳のお誕生日でした。

一昨日、僕が連載当初から本誌で追っている『鬼滅の刃』の新刊が出たので、早速、本屋に買いに行きました。すると、レジ横に、掌に収まるサイズの『般若心経』が目に留まり、何故か心惹かれたので、友人の分も含めて、二冊購入いたしました。

それを用いて、昨日、祖母の冥福、ならびに、日頃の感謝を込めて、仏前で、読ませていただいたのですが、仕事での上司に対する苛立ちや、この道場で私も当事者に堕してしまった醜い争いに対する嘆きも、一切祓われて、清らかな気持ちになれました。

話はそれるのですが、『鬼滅の刃』は、最近、ufoテーブルという気鋭の製作会社によりアニメ化され、異常なまでのヒットとなりました。

美麗な作画と登場人物の個性ばかりが持て囃されますが、私は、『鬼滅の刃』の真髄は、【〈人間〉と〈鬼〉の関係性の本質】を描いた【人生観】だと、捉えています。

〈人間〉は自分がどうしようもない不条理や理不尽に押し潰されて、護るものすら喪った時、憎しみや嫉みの果てに、簡単に〈鬼〉に転じてしまいます。

〈鬼〉と化した〈人外〉は、他の〈人間〉にも自分と同じような理不尽や不条理を味わわせてやろう、と猛け狂います。

ところが、愛する家族を惨殺されるという不条理な目に遇いながらも、護るべき妹「禰豆子」と共に、似たような境遇の〈人間〉を護りたい、救いたい、と、立ち上がるのが、主人公である「竈門炭治郎」です。

僕は、彼が、家族の仇を討つ、という私怨で動いている訳ではない、と考えています。

罪を犯してしまったことに対する断罪はきちんとしつつも〈鬼〉が、元〈人間〉だったこと、そして、〈鬼〉に堕ちざるを得なかった不幸な境遇を思いやる〈慈愛の心〉が、彼の心の中には、常に〈太陽〉のような輝きを放っています。

作者の「吾峠呼世晴」先生は、本誌の末尾コメントで、常に己を戯画化して、読者の笑いをとろうとしてきます。

時々、あざとすぎて滑っていることもあるのですが、その在り方は、僕とすごく似た匂いがぷんぷんします。※僕は炭治郎ではありませんが💦

絶対、この人、臨床心理学と仏教を齧ってる。それも「ワニ」(※作者の自画像)のように、一度、噛みついたら、絶対に離さんぞ、という強い意志を感じます。

このコメントをいつか、吾峠先生にご覧になってほしい。それが、今の僕の小さな祈りです。

摩訶般若波羅蜜多心経

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「レジ横の般若心経鬼走」の批評

回答者 かぬまっこ

今晩は✨
句の形は良いと思います。
ただ、季語の鬼走が…。説明を読むと本「鬼滅の刃」からとったということですよね。だから季語として機能していないと思います。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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添削対象の句『レジ横の般若心経鬼走』 作者: 丼上秋葵
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