手のひらや生命線も冬ざるる
回答者 丼上秋葵
こんにちは💦
朝から母と大喧嘩、
満身創痍のおくらです…orz
拙句「六弦」の句を、秀句集で取り上げて下さったとのことで、光栄の至りです。お陰さまで、少し気分が落ち着きました。本当にありがとうございます。
恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。
立冬を迎え、冬の足音も大分近づいてきました。そんな中、ふと自分の「手のひら」に眼を向けると、皺が増え、「生命線」もまるで「冬ざ」れているかのよう、己が人生の先行きを案じる。
といった句意を読み取りましたが、いかがでしょうか?
座五の「冬ざるる」が、詠み手を取り囲む景色の視覚的情景描写と、己が「手のひら」の「生命線」に対する〈悲哀〉の感情を一手に担い、素晴らしい句になっていると思います。
提案句は、違和を感じた助詞を少しだけ整理してみたのですが、いかがでしょうか?
「冬ざ」れた景色にも、来年にはまた温かな「春」が訪れます。人生まだまだこれからだと思います。
少しでもご参考になれば、幸いです。
点数: 1
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冬ざれ/ふゆざれ
三冬
冬され/冬ざるる
冬になり草木が枯
れると共に海、山
など見渡す限りの
景色が荒れ果てた
感じをいう。「冬
されば」の誤用で
「冬され」ともい
う。
冬ざれや北の家陰の韮を刈る
蕪村 「五車反古」
冬ざれや小鳥のあさる韮畠
蕪村 「蕪村句集」
冬ざれや足にこたゆる貝の殻
闌更 「三傑集」
冬ざれやきたなき川の夕烏
定雅 「続明烏」
冬ざれや厨に赤き蕪かな
正岡子規 「子規句集」
冬ざれて火焔つめたき不動かな
正岡子規 「子規全句集」
大石や二つに割れて冬ざるる
村上鬼城 「定本鬼城句集」 ~きごさい~