俳句添削道場(投句と批評)

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虎よりも寅になりたき白露かな

作者 丼上秋葵  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

「時に、残月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。」

これは中島敦『山月記』の物語の佳境で、「虎」に変じた李徴が親友の袁さんに、己が薄幸を嘆く、漢詩を詠む場面の背景です。

詩の才能があったにもかかわらず、名声を求めるあまり人付き合い、そして、家族をも捨て「虎」と化してしまった李徴の「尊大な羞恥心」を感じることができる、名場面です。

一方で、私が大好きな『男はつらいよ』シリーズの「寅」さんは、妾の子として生まれ、渡世人暮らしで生計を立てる、端から見たら、少し不憫な境遇です。

学問とはおよそ無縁で、頭の悪い発言ばかりしていますが、目の前で困っている人がいたら、思わず手を差しのべてしまい、損な役回りをすることもしばしば葛飾柴又です。

才能に満ち溢れど、孤高の道を突き進むことになってしまった「虎」(=李徴)と、学は全然ないけれど、人情に厚く、いつも周囲の人間に笑顔をもたらす車「寅」次郎。どちらになりたいかと問われれば、私は迷いなく、後者と答えますね!

仲秋の季語である「白露」は、物理的な自然現象である「しらつゆ」と、それが発生する時候を示す「はくろ」の二つの音があり、拙句では、後者の音を採用しています。

秋という季節はメランコリックになりがちで、現在の自分の生き方は本当に正しいのだろうか、と、物思いに耽りがちです💦そんな時に、在りたい理想の姿として、思い描ける人物がいる私は、幸せだと思いますね!

『山月記』と『男はつらいよ』の事前知識を強いる拙句は、句の独立性もクソもあったものではありません。結構毛だらけ、猫灰だらけ、お尻の周りはクソだらけ。便所紙の裏にでも、書いてればいいような駄句でお目汚しをしてしまったことを、心よりお詫び申し上げます💦

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添削対象の句『虎よりも寅になりたき白露かな』 作者: 丼上秋葵
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