俳句添削道場(投句と批評)

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うそ寒や妻のおそそに白きもの

作者 一本勝負の悠  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

うそ寒/うそさむ

晩秋

薄寒/うすら寒

秋半ばから晩秋にかけての、うすら寒い感じのこと。「うそ」は 「薄」を意味する。やや寒、そぞろ寒と似たような寒さで はあっても、気分的な違いがある。

うそ寒や不断ふすぼる釜の下
才麿「椎の葉」

倶梨伽羅の小うそ寒しや雲の脚
路通「去来文」

うそ寒や親といふ字を知つてから
一茶「七番日記」

うそ寒も小猿合点か小うなづき
一茶「志多良」

うそ寒や蚯蚓の歌も一夜づつ
一茶「八番日記」

うそさぶく宵寝する子を見やりけり
成美「随斎句藻」

うそ寒の身をおしつける机かな
渡辺水巴「水巴句集」

うそ寒や畳にをどる影法師
富田木歩「木歩句集」

うそ寒や黒髪へりて枕ぐせ
杉田久女「杉田久女句集」
~きごさい~

芭蕉先生の俳諧作法

句は天下の人にかなふるはやすし。
ひとりふたりにかなふる事かたし。
人のためになす事に侍らばなしよからん。

~土芳・三冊子/芭蕉の言。


句を世にウケるように詠むのは容易いが、少数の具眼の士に認めさせることは難しい。
ウケ狙いで詠めば句は作り易いだろう。

最新の添削

「うそ寒や妻のおそそに白きもの」の批評

回答者 丼上秋葵

おはようございます。
改めまして、おくらです。

恐縮ながら、御句「うそ寒」の句に感想を述べさせていただきます。

これは……orz 

上品な字面からは考えられない程の戦慄が背中にはしる句ですね💦
私が詠み手の立場だったら「うそ寒や…」なんて暢気に一句詠んでられない程、激昂するか、その場で凍死しています💦

「うそ寒」と「白」の視覚的イメージは、親和性が高いと感じました。

あえて、読み取った句意の説明は避けますが、フィクションですよね? フィクションだと言ってください…!!

悠様の「女房」取り替え事案の原因が、この句ではないことと、今後のお幸せを切に願います。

大人の世界を、勉強させていただきました。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

添削のお礼として、丼上秋葵さんの俳句の感想を書いてください >>

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「うそ寒や妻のおそそに白きもの」の批評

回答者 丼上秋葵

句の評価:
★★★★★

おはようございます!
寒い日がつづいていますね💦
昨日はうちの店のスタッフが風邪で体調を崩して欠員が出たために、木枯らしに舞う落葉のようにきりきり舞い疲れて布団に散った、おくらです💦

拙句「かすみ草」の句に、再度のご意見、誠にありがとうございます!

ご指摘いただいたように、切れ字の「や」で「涙」を強調することも考えたのですが、私が最後に読み手の心に残したかったのは、〈淋しさもありながら、感謝と幸福を祈る〉「かすみ草」の姿だったので、あえて「に」の並列にしたのだ、と反論申し上げます。

またいつだったかの拙句「菖蒲」の句で、「に」を並列すると【詠み手がまるで、動いているかのような疾走感】が出ることがわかりましたので、【「終電」の「ドア」が閉まり、電車が徐々に速度を上げていく感じ】も出せたらな、と考えました。

鋭いご指摘、ありがとうございます!
勉強になりました。

長くなりましたので、揚句には、改めて、感想を述べさせていただきます。

点数: 1

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添削対象の句『うそ寒や妻のおそそに白きもの』 作者: 一本勝負の悠
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