誰が為に編んではほどく秋灯火
回答者 丼上秋葵
こんにちは! おくらと申します。
恐縮ながら、御句「手編」の句に感想を述べさせていただきます。
「秋灯」の柔らかな光の下、「編む」ときたら、大体の読み手は毛糸の手編み、もしくは、籠編みを想像するであろうかと思います。
御句は「編んで」は「ほどく」とあるので、
さらに毛糸の手編みをイメージし易い選語になっていると思います。籠編みだと「くずす」になるのかな、と考えるからです。
だとすれば、「秋灯下」に「編む」と詠まれた時点で〈手編みであること〉は察することができ、かつ、「編んではほどく」という描写自体から〈拙さ〉や〈不器用さ〉が伝わってくるのでは、と感じました。
そこで、手をわざわざ描写し直すよりも、編み手(読み手)の心情をよりクローズアップしてみては、と発想を広げてみたのが、提案句です。
最初は「君が為」を思い付いたのですが、ややありがちな恋愛句になってしまいそうなこと、また、ただひたすら編み物に没頭しているだけかも知れない詠み手の気持ちを尊重する為に「誰が為に」としてみました。
少しでもご参考になれば、幸いです。
点数: 1
添削のお礼として、丼上秋葵さんの俳句の感想を書いてください >>
夜長にマフラーでも編もうかと、毛糸編みを始めましたがなかなか上達しません。編んではほどくを繰り返しています。「拙い手」が何か他にないかと思いますが、思い付かなくて少し残念です。