「電線にむく整然と騒然と」の批評
回答者 塩豆
塩豆です。よろしくお願いします。
貴方の俳号が示す通り、練度をあげられたのかなという印象を受けました。
言葉の定義から「整然と」して尚且つ「騒然と」している状態が存在しうるかは微妙なところですが、この俳句の凄みはこのよくわからない状態を読み手に共感させるところにあると思います。全ての読み手をそうさせるかどうかは分かりませんが、少なくとも私は納得を致しました。
上五の助詞の「に」は評価する人と「『の』を代用した方がいい」と言う人に別れそうですが私も「に」派です。
助詞の「に」と「むく」の連続が読みずらく、少し気になりました。また、句の内容も考えて、ゴタゴタしたリズムから始めて最後にスッキリさせるというのも一つ方法かなと思いました。そこで、
むく電線に騒然と整然と
という案を提示します。
点数: 1
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