「西明石望み止まれる寒波かな」の批評
回答者 晩乃
みつかづ様
こちらこそ、ご挨拶に遅くなり申し訳ございません。今年も宜しくお願いいたします。
息白しの拙句を深く分析してくださりありがとうございます。作者よりも理解が深いかもしれません😱興味深く拝読いたしました。
私の言葉で申し上げると意識したことは2つです。
・写生の中に少しだけ詩を添えること
・季語をしっかり立たせること
ですから、「『浮く』=光による非現実化」は前者を、「誰のものでもあり得る息が、近似空間に立ち上がっている」という構造的な解釈は、後者を代弁してくださっております。作者に寄り添ってくださり嬉しいです。
また「息」「街灯」「停留所」、まとめ方によっては三段切れになり得る取り合わせのため、整えるのに気を遣いました。「一切説明を伴わずに同一の知覚平面に重なっている」とのお言葉を頂き安堵いたしました。
さて、こちらのお句、俳句で掛詞は歓迎されない傾向にあるのをご存知の上だと思います。まずそのチャレンジ精神に敬意を表します。(ちなみに私も一度チャレンジしたことがあり、玉砕いたしました😵)
その上で、結論となるご提案句を先に置かせていただきます。
西明石のぞみ停まれる寒波かな
なぜ歓迎されないか?個人的な見解ですが、映像を伝えて余韻を楽しむのが基本の俳句において、映像の解釈に対する揺らぎが致命傷となり得るからだと思っております。
ご提案句は、写生寄りの「のぞみ停まれる」を主に、叙情寄りの「望み止まれる」を従に置いた形です。まず映像が伝わることが最優先、裏の意味は隠し要素くらいで我慢する形です。
長くなりごめんなさい🙇また宜しくお願いいたします。
点数: 2
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終助詞「かな」(切れ字)の練習句。近畿ローカルな句で申し訳ございません。
「かな」は完結性が強いので、私めは自句に「かな」を使うのが苦手でございます。
掛詞が2つ。
① 西明石(にしあかし):地名と同時に駅名(のぞみ号の殆どが通過)
② 望み:願望としての「望み」と新幹線「のぞみ号」
中七の品詞分解:ラ行四段活用の自動詞「止まる」の已然形「止まれ」
+完了・存続の助動詞「り」の連体形「る」
句意:(瀬戸内海に面しており、年間を通じて比較的温暖な)西明石で交通網が
麻痺して動かない。買い物に行く望みも、遊びに行く望みも止まっているまま、
西明石を通過するは筈ののぞみ号も止まっているまま。
「比較的温暖な土地で日常が、当たり前が止まっている。その正体は――寒波か」
昨日、実際新幹線は止まっていなかった様ですが、
一部の在来線は運行が停止したり、ダイヤ乱れが発生したそうでございます
新神戸もアリでございますが地名ではなくなってしまいますし、
のぞみ号全列車停車ですし、駅が山裾且つ海に近いので、
西明石よりも冬は寒いかなと思って、地名含みの西明石にいたしました。
「かな」の是非、よろしくお願いします。