俳句添削道場(投句と批評)

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千年といふ名の犬や曼珠沙華

作者 森田拓也  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

こんばんは。
読んで下さって、どうもありがとうございます。

永遠に生きるようにと願われて名付けられた「千年」という犬が亡くなった、
というのが句意です。
犬塚堯さんの詩に「千年」という名の犬が出てきまして、
この句のインスピレーションにさせていただいたのですが、
成功しているかどうかは分からないです。
季語の取り合わせは楽しくも難しいと思いました。
よろしくお願いします。

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「千年といふ名の犬や曼珠沙華」の批評

回答者 腹井壮

森田拓也さん、おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
大変参考になります。

俳句を始めてから一ヶ月も経たないうちに随分上達されたと思います。ちゃんと一句としてまとまっていると思います。
しかし、専門俳人を目指すならもう1歩踏み込んだ思考を期待します。ワタクシはこの句の本歌取りの基になった詩は存じませんが犬が死んだのなら生きた時間もあるはずですよね。確かに死んだのなら曼珠沙華を取り合わせれば距離感は合います。でもそういう発想はやや安直な気がします。
自分ならやはり犬が生きた時間をイメージして季語を取り合わせます。
しかしながらそんな事よりもまず今の時期や季節を詠む事を心掛けるべきではないのでしょうか。
夏に冬の句も詠めますが冬に冬の句を詠めるのは今しかないのです。このタイミングを逃したら一年待たなければなりません。もし、正岡子規のような生活をしているのでなければ外に出る時に歳時記を必ず持ってその季節を五感で確かめてください。そして感じた事をメモしてください。森田拓也さんにとって冬の色はどんなイメージですか。匂いは。音は。味は。肌触りは。ぱっと言えるようでなければ専門俳人の仲間入りは難しいですよ。
コンペを常に意識して作句をしている自分もちゃんと季節を意識して詠んでいます。
添削依頼に季節外れの句を投稿するのはあくまで他人の評価を参考にしてコンペに生かしたいと考えているからです。

曼珠沙華で一句

なんとなく嫌はれてをり曼珠沙華

点数: 1

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添削対象の句『千年といふ名の犬や曼珠沙華』 作者: 森田拓也
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