「幽霊を見たといふ人糸柳」の批評
回答者 川野のりこ
「幽霊を見たという人糸柳」は、現実と虚構のあわいを巧みに捉えた一句であり、「幽霊を見た」という不確かな話を「という人」と伝聞でぼかすことで、噂話めいた可笑しみと薄気味悪さが同時に立ち上がっていると感じました。幽霊の儚さと柳の姿が重なり合い、視覚と心理の両面から余韻を深めております。不確かさと詩情、怖さと滑稽さが絶妙に混ざり合った、緻密に計算された一句だと思いました。
点数: 1
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余白ありすぎ、それともそのまんまかな。解釈いただければと思います。