「待ち人の姿かき消す花吹雪」の批評
回答者 なお
東野宗孝さん、こんにちは。
御句拝読しました。私は待ち合わせの時は、好きな人を待つという幸せな時間を大切にしたいと思い、早めに行きますよ。でもなかなか来ないと心配になったり、スマホの時代に連絡もないとイライラしたり、複雑ですね。
御句、慈雨さんがいいコメントなさっているので、かぶるところもありますがご容赦くださいね。
慈雨さんもおっしゃっていますが、「待つ人の姿かき消す」は、東野さんとしては、「花吹雪のせいで相手がどこから来るのかわからない」という意味と思いますが、読み手としては、「待っている人の背中が、花吹雪にだんだんかき消されていく」という風に取れます。そうすると、文脈的に変ですよね?まだ来ていないのにかき消されていく?
この点では、
・去る人の姿かき消す花吹雪
ならわかりますけど、句意が全然違いますよね。
ところで、花吹雪という季語は、桜の花びらが吹雪のように舞う様を表していますよね。
ではもともとの「吹雪」って?雪が強風にあおられて、それこそ前も見えない状況です。
花吹雪は、前が見えないほどではないかもしれませんが、ある程度は、少し先を見えなくするという意味が含まれていると思うのですよ。
そうなりますと、御句は、「かき消す」が重複していると言えるのではないかと思うのです。
・待つ人の姿はいずこ花吹雪
このような感じであれば、見えないとかかき消すとか言ってないのでなんとかなると思います。
俳句では、自然の景色や日常の出来事を描写しますと、読み手がそれなりに作者の感情を推しはかってくれますよ。一緒にやってみましょう!
点数: 1
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いつも、親切で丁寧なアドバイスを頂きありがとうございます。
今か今か、何処から来るかと、辺りを見回している中。
花吹雪で、よく見えない情景を詠んでみました。
待ちわびる、切ない気持ちを表現したいのですが、どうしたら良いでしょうか?
よろしくお願い致します。