「いざゆかんマブなバイクと冴ゆる道」の批評
まさ様、こんばんは。
お得意のバイク句ですね!寒い中でのツーリング、俳句のタネがたくさんありそうです。
ユニークで面白い句だと思います。形にはなっていますし、ご自身で楽しむ分には全く問題ないかと。
ただ、まああんまり型に嵌めすぎてもつまらないと思うのですが、道場ですので「共感を得やすい俳句」という視点でいくつか、意見させてください。
〇前にも書いたかな?俳句は極力、自分の主観を排除して淡々と光景を詠んだ方が深みが出ます。感情を書くには17音は少なすぎるので、そこは読者に想像してもらうわけですね。
「いざゆかん」「マブ」といった感情むき出しの表現は避けたいところです。テンションが高すぎると、逆に(バイクに興味のない人には特に)共感を呼びにくいものです。
たとえばですが、「傷多きバイク」「褪せたバイク」などとすれば、「長年乗ってきた愛車なんだろうな」と読者が想像してくれると思います。そんなイメージです。
〇この間のまさ様の一連の投句、「冴ゆる風」「冴ゆる日」「冴ゆる道」…と「冴ゆ」がお気に入りですね。詩的な響きのある季語ですし、お気持ちはわかります。
ただ、歳時記で「冴ゆ」の本意をよく確認されて使ってらっしゃるか、若干気になりました。
「冴ゆ」は、冬の乾燥した寒さによって色々な物が冴えわたって見えたり聞こえたりする現象を言います。子季語「冴る夜」「冴る月」「冴る風」などの形で使われることも多いですね。
特に似て非なる季語「寒し」「冷たし」などもあり、意外と使い分けが難しい季語です(そこが俳句の面白さでもあると思いますが)。
御句の「冴ゆる道」というのは、夏や秋と比べて道が鮮やかに冴えて見えたということでしょうか?コメントからは「寒し」の方が句意に近いように思いますが…。
一応、「冴ゆ」を使って詠むなら(添削ではなく一例です)、
・冴ゆる夜や古き単車で過ぐる町
みたいな形でしょうか。
長々と失礼しましたm(__)m
またよろしくお願いします。
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凍りつくよな寒い日に、お気に入りのバイクで河原土手をスカッと飛ばす。遠くに行くツーリングでは無いけれど、お気に入りのバイクとデート気分。バイクに乗り続ける事を誇りに思う。好きなバイクが近くにある、それがバイク乗りにとって最高の癒しだ。