「星ゆらり紫煙に滲む霜夜かな」の批評
スズキ様、こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
御句、前の句よりも光景が整理されていて、良いですね!
煙草の煙で星がにじんで見えた、というところに詩があります。
「かな」の優しい詠嘆も句の雰囲気に合っていると感じました☆
その上で二つ、コメントさせてください。
〇紫煙に滲んでいるのが「星」なのか「霜夜」なのか迷います。
「星ゆらり」で軽く切れているため、どちらかと言うと「霜夜」が滲んでいるように見えました。ただそれだと「霜夜が紫煙に滲む」というのはちょっと違和感のある表現のような…。
前句のコメントによると、滲んでいるのは星ですよね。ここは誤読のないように修正したいと思いました。
・星々の紫煙に滲み霜夜かな
(「ゆらり」と「滲む」は同じことを言っていると思うので、どちらか一方でいいかと)
〇季語
「霜夜」。霜の降りる夜のことですが、つまり寒くて晴れ渡った夜ですよね。
そういう夜は、星が冴えわたってはっきり見えるのが特徴で、読者は「霜夜」という季語から、そういうことを想像します(「季語の力」というやつですね)。
しかし御句は、その星が煙草の煙に覆われているという句で、せっかくの季語「霜夜」が生きていないように感じました。
(もしも、季語を逆手にとって「霜夜なのに煙草で星がくすんでしまっている」ということを詠みたいであれば、語順や表現方法などは再考の余地がありそうです)
「霜夜かな」と霜夜を詠嘆しているわけですし、この季語を使うのなら、素直に冴えわたる星を詠む方がいいように感じました。
・ひとつづつ霜夜の星のみがかれて/相馬遷子
長文、辛口失礼しました。またよろしくお願いいたします!
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
冴ゆる夜昇る紫煙に滲む星
のリベンジ句です。
良くなっている様な気がするのですが、わかりません。
教えて下さい!