「残る枝雪だるまの手忘れ物」の批評
回答者 慈雨
みあん様、こんにちは。
12月に投稿された「枝残る雪人形の忘れ物」の詠み直しでしょうか?
その際にいるか様がコメントされているように、「残る」と「忘れ物」に重複感があるのでどちらか省略したいですね。
なお、一般に「目の前からなくなってしまった季語は、季語としての力が弱い」という指摘はたしかによく見かけます。
ただ個人的には、その季語が今まさに無くなった瞬間を切り取り、それが残像のように句の中で存在感を放っていれば十分に季語としての力を発揮すると思います。
特に「雪達磨」などは「儚く溶けてしまう」というのも季語の本意の一つだと思いますので、御句のように「溶けた雪達磨」を季語としても良いのではないか、と私は思います。
以前にテレビ愛媛で以下の句が入選していましたので、参考まで。
・雪達磨乾びし枝の残りけり/中西亮太
https://www.ebc.co.jp/haiku/backnumber/?ym=202401
この入選句とみあん様の着想は同じですし、とても良い視点での一句だと思いましたよ☆
またの投句を楽しみにしております!
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雪だるまが溶けて、手の部分の枝が残ってしまった姿を表現しました。