「見上れば楠の木の葉に揺るる露」の批評
回答者 慈雨
不尽さま、こんにちは。
御句、前句と合わせて拝読しました。綺麗な光景ですね!
全体としてやや重複感や、言わずもがなの表現が気になりました。
①「楠の木(くすのき?)」…あまり使わない書き方のような気がするのと、「くすのきのき」」とも読めてしまいます。「楠(くすのき)」だけで木を意味すると思いますし、その方が読み手も読みやすいのではないでしょうか。
②「葉」…露はふつう葉に付着するので、言わなくてもわかりそうです。省略してもいいと思いますし、前句の辻さまの提案句のように「葉群」とするなど何か工夫がほしいです。
③「見上れば」…よく「初心者あるある」みたいな形で指摘されるのですが、「見る」とか「見上げる」という表現はほとんどの場合、不要だったりします。
見たからこそ俳句にしているわけで、言わなくても分かるからです。何か特別な意図がある場合を除いて、省略していいと思います。
あと細かいですが、送り仮名は「見上れば」ではなく「見上げれば」(古語なら「見上ぐれば」)かと。
・楠や大中小の露揺るる
・楠の幾千の露揺れてをり
またよろしくお願いします。
点数: 3
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辻様、めい様、貴重なご意見、ご指導、誠に有難うございました。感性、センス無き故に、的確な観察が出来ておりませんでした。
元の句から、ご指摘の、風、煌めく、玉を削り取って、改作致しました。これとて、駄作であること承知の上ですが、少しばかりはマシになったかも、です。様相一変になりましたが、ご指導の程、宜しくお願い致します。
めい様の添削句、
◯ 見上ぐれば楠の葉の露風きよら
これぞ俳句!めい様の御句には遠く及ばずです。
辿り来て、未だ山麓さえ辿り得ず、の心境ですが、本道場で更に学ばせて頂きます。
辻様、めい様、重ねて有難うございました。改作(無断拝借ご勘弁🙇♂️)の拙句も添削方、宜しくお願い致します。
図々しさにも程があり…ご容赦願います。