「手の指の関節痛む秋夜かな」の批評
回答者 鈴蘭
こんにちは。お大事になさってくださいね。御句拝見して、考えてみました。
痛みを句にする場合は、ちょっとした味付けがあった方が読まれやすいと思います。秋の夜に関節が痛んだのみだと報告風なので、少し変えるとあそび心やもののあはれが出てくるかもしれません。取り合わせていきましょう。
手の指の節痛みをり竈馬(痛いなぁと思っていたら視界にカマドウマ。彼らの不格好さがふと哀れに思われて、おまえも大変だねとカマドウマにちょっとだけ語り掛けるような。)
手の指の節の痛みやキリギリス(じーじーと鳴くキリギリスの声、もしかしたら関節の軋みにも思えるかもしれません…)
色鳥や我が指の節痛みをり(窓の外には色鮮やかな冬の小鳥。一方、私の指は…という対比。相反するものを取り合わせるセオリーを踏襲しており、これによりちょっぴり前向きさを演出することも可能です)
指の節痛む夜長や〇〇〇〇〇(「手の」は省略できるため、痛みに悩まされる夜で中七までを構成し、あとに5音付けるなんてことも。別に前向きにせず、思い切り沈んでも良いわけです。)
どうしても句作をする際に一旦離れた目で認識しますので、そこは失礼いたします。痛みも句材として心を慰められますように、お祈りしております。
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へパーデン結節というらしいです。