「夏台風寝巻きで抜き去る休暇かな」の批評
回答者 慈雨
再訪です、すみませんもう一つ書き忘れました。。
なつたいふう/ねまきでぬきさる/きゅうかかな
5−7−5の俳句の構造に対し、御句は6−8−5。上五が6音、中七が8音と2ヶ所で字余りになっています。
字余りの名句もたくさんありますが、やはりリズムが悪くなるので、基本的には避けた方が良いかと思います。
次回作るときはぜひ意識して五七五にしてみてください!
点数: 1
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
作者 りり 投稿日
回答者 慈雨
再訪です、すみませんもう一つ書き忘れました。。
なつたいふう/ねまきでぬきさる/きゅうかかな
5−7−5の俳句の構造に対し、御句は6−8−5。上五が6音、中七が8音と2ヶ所で字余りになっています。
字余りの名句もたくさんありますが、やはりリズムが悪くなるので、基本的には避けた方が良いかと思います。
次回作るときはぜひ意識して五七五にしてみてください!
点数: 1
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回答者 イサク
こんばんは。はじめまして。イサクと申します。
初心者様とお見受けします。
細かいところは省きます。
(細かい点は他の方から出て来ると思いますが、ご希望なら再登場します)
◆『台風を休暇が抜き去る』休暇の方が早いということでしょうか?比喩が複雑すぎてわかりにくく思います。コメントにある「過ぎ去る」がよいのでは。
◆「(夏)台風」「寝巻」「抜き去る」「休暇」と、言いたいことが多すぎて、俳句の十七音に入りきらず、ごちゃごちゃしてしまいます。
俳句は十七音しかないので、十七音で収まる程度の要素・情報に収めないと、良い俳句になりづらいです。
整理するとして、この句の主役は「台風」か「休暇」かどちらでしょう?句とコメントからは「休暇が抜き去る」なので【休暇】だと思いますが・・・
◆八月下旬という今は、暦の上では秋です。「台風」も秋の季語です。
かたや、夏は大雑把に5月初頭~8月初頭です。
その上で、季語の選択を考えてみたいです。
「夏台風」というのは気象用語にはありそうですが、俳句ではあまり使いませんね。
コメントにある「儚い休暇」は面白い感情だと思います。俳句の場合、こういう素直な表現を使うことをお勧めします。
川柳っぽい「上手いこと言う」のを目指すのは、俳句ではあまりお勧めできません。
・寝巻のまま過ぎる儚き夏季休暇
季語:夏季休暇(夏)
・寝巻のまま儚き休暇台風裡
季語:台風裡(秋)
点数: 2
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回答者 なお
りりさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。まあ、長い人生のうちには、そういう年もありますよ(笑)。ドンマイ!
さて御句、最近は慈雨さんという人が、初めての人にとても親切なアドバイスをしてくれます。おそらくこの後で来てくれると思いますから(笑)、私は簡単に済ませますね。
一つ大事なこと、俳句は季語は一つでいいです。どうしても二つ入れたくなったら、同じ季節を。そうしないと、いつの季節を詠みたいのかわからなくなりますから。
その点、御句、出だしから「夏台風」となっていますね。お気持ちはわかりますが、「台風」は秋の季語なのですよ。「それは暦の上のことでしょう?実際はまだ夏ですよ!」とかおっしゃる流派もいらっしゃるようですが、ここは一つ、暦に準拠しましょうか。
あと、「抜き去る」ですが、夏休みですよね?抜き去りますか?「過ぎ去る」「終わる」ではダメですか?
・台風来寝巻きで終わる休暇かな
実はこの提案句もまだまだです。このあと、他の方々がいい提案をしてくださることを期待して…。
点数: 1
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回答者 慈雨
りり様、はじめまして。よろしくお願いします。
なおじいさんから呼ばれた(笑)のでお邪魔します(なおじいさん、ズルいなぁ…(笑))。
と言っても、なおじいさん、イサクさんと、道場の中でも抜群に的確な添削をされるお二人がコメントしていますので、私のコメントは軽く読み流してください。
比喩については前のお二人が書かれていますので、それ以外の点を書かせていただきます。
◯「台風『が』抜き去る休暇」なのか「台風『を』抜き去る休暇」なのか、解釈を迷いました。これ、どちらとも読めてしまいそうです。
また、寝巻きを着ているのはりりさん(作者)ですよね?このままですと「台風(or休暇)が寝巻きを着ている」と読めてしまいそうです。
できればこの辺の意味はスッキリさせたいですね。
◯この句の内容、今だから私たち(読者)は「台風10号のことだな。ノロノロ台風がずっと日本にいる間に休みが終わってしまったということか」と理解できます。
しかしこの句を一年後に読んだ人にはピンとこないような気がします。
こういう、いわゆる時事俳句は「後世の人が読んでも理解できるための工夫」が必要となるため非常に難しく、上級者向けだと思います。
(ふつう俳句にはコメント欄はありませんので、17音だけで伝わらないといけません)
◯いろいろ好き勝手に書いてしまいましたが、台風から休暇の儚さへとつなげていく発想は面白く、その着眼点はとても学ばせていただきました!
自然現象と私生活の対比を見つける力は、絶対俳句で役立つと思います。
ぜひまた投稿してください!楽しみにしています。
点数: 1
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優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
台風10号より早く過ぎ去っていく私の儚い休暇を詠みました。