朝顔や蜜を求めて飛び交へり
作者 博充 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「朝顔や蜜を求めて飛び交へり」の批評
回答者 なおじい
博充さん、こんにちは。
御句拝読しました。
これは、パッと見ますと、朝顔が飛び交っているみたいですね。もちろん、朝顔やと切れが入っていますから、よく読めばそうでないことはわかるのですが、蜂とはわからないかもしれませんよ。
蜂と入れると季重なりになるから避けましたか?
私は個人的に、朝顔に蜂が来るのはあまりピンと来ませんが、私が知らないだけなのでしょう。
朝顔には蜂ではなく色々な虫が来ると思いますし、人間も魅了する美しさがあると思いますので、こんなのはいかがでしょう。
・朝顔の蜜は多くを引き寄せり
よろしくお願いします。
点数: 1
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「朝顔や蜜を求めて飛び交へり」の批評
回答者 みつかづ
こんばんは。貴句、拝読しました。
以下長文です。ご承知おきください。
「「蜂」と書いてしまうと季重なり(季違い)になるので避けた」
お気持ちには心を寄せたいと思いますが、そもそも生物や植物は大体は季語として
歳時記に載せられていますので、季重なりを必要以上に避けようとしても無理です。
そして、このままですと、「蜂だ」と読者が想像できるかどうかは難しいです。
何故なら、8月中頃の朝顔ですよね?
花蜂系(ミツバチ、マルハナバチ、ツツハナバチ、ハキリバチ)以外に
ハナアブ類、蝶類、カナブン、ハナムグリ等も来ます。
こんなに様々な種類の昆虫が8月の朝顔に蜜を求めて来ますので、
具体的にお書きでないと読者には「朝顔に一体どの様な昆虫が飛んで来たのか」が
分かりません。又、花蜂系は8月の中頃は暑いので、昼間は実は飛ばないのですよ。
涼しい所で休憩しています。
そして、「秋の蜂」という三秋の季語がありますので、季語「朝顔」を
しっかり主役に立ててやれば、読者は「秋の蜂の事だな」と分かります。
分からない読者は放置して良いと私は思います。
そして、この蜂はきっと単体なのでしょうけど、朝顔は幾つ咲いていたのでしょう?
飛び回っていたのであれば朝顔が複数、蜂が単数ですかね。
「飛び交へり」ですので複数かもしれませんが、普通は複数で1箇所には来ません。
同じ巣から来ている社会性の花蜂なら別ですし、
場所によってはミツバチとクマバチが一緒に居るという事もありますが、
基本的には単体飛来です。
以上を踏まえての添削は難しいですね。改作したくないのですが、
あまりにも情報が少な過ぎますので、改作に近くならざるを得ません。
「作者コメントは詳細に書く方が良い。その方が添削案を沢山書いてもらえる」と
何度もお伝えしている筈です。
・飛び交ふる蜂に構わぬ朝顔よ
・朝顔の色様々や蜂来たり
朝顔を句の主役に明確に立てるなら、こうでしょうかね。
「朝顔」が句の主役に立っていますので、読者には明確に秋だと伝わります。
下の句は蜂にはこの後、勝手に飛び回ったり飛び交ったりは
読者の脳内でしていただければ良いので。
最後に、前にも書いたと思いますが、大切なので何度でも書きますね。
「季語1つ」は大原則ですが、自然の方が季重なりなのです。
歳時記の季語の分類は人間が勝手にしているだけなのです。
ですので、歳時記に飲み込まれてはダメ、季重なりの失敗を恐れてはダメなのです。
詠む時には腹を括って挑む。それ位の気概は必要です。
芭蕉、蕪村、素堂も季重なりの名句を詠んでいます。
素堂は「目には青葉山ほととぎす初鰹」。
素十は「打水や萩より落ちし子かまきり」。
季語3つの句を出しています。私も初心者の頃に季語3つの句を詠み、
上五の季語だけ推敲してこのサイトに挙げています。
素堂、素十は上手いからしたのではなく、自分や自然に嘘つきたくないから
この様に詠んだ訳です、彼等は。ちなみに、私も同じです。
また、作句も大切ですが鑑賞も大切ですので、
たくさんの句を鑑賞なさる事をお勧めいたします。
季重なりの中でも季違いの句(実体験ではあるが、そうなっていないと面白くない)は、
冬になったらお見せいたします。
今回は以上です。
点数: 0
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「朝顔や蜜を求めて飛び交へり」の批評
回答者 竜虎
博充様 おはようございます。
お世話になります。
朝顔が綺麗にみられる時期になりました。
なおじま様に一票です。
詠んでみました。
朝顔の人待ち顔に咲きにけり
蜜を吸って欲しいと思っているかもしれません。
よろしくお願いいたします。
点数: 0
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朝顔に蜂が飛び回っていました。