梅雨の月シャワーの温度回しけり
作者 シゲ 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「梅雨の月シャワーの温度回しけり」の批評
回答者 慈雨
シゲ様、こんばんは。お世話になります。
御句拝読しました。ちょっと気になったところがいくつかあり、コメントさせてください。
・意味はわかるのですが、「温度を回す」という言い方はあまりしないような気がします。回すのはあくまでハンドルですし、比喩だとしても違和感があります。
・切れ字「けり」は「過去」の「詠嘆」「発見」を表す助動詞です。
これは夏井先生の解説がわかりやすいですが、「前からそこにあったものに、いま気がついたことに対する感動」というイメージです。
御句の状況には合わない気がします。
・「梅雨の月」と「シャワー」という、『物+物』の取り合わせ。
NHK俳句で堀田季何さんの解説によると、『物+物』の取り合わせは、その二つを同時に五感で感じられることが必要とのことです。
つまり御句の場合、「梅雨の月を見ながらシャワーを浴びている」という状況になります。窓を開けながら入浴しているのでしょうか?あまり防犯上も良くないような…。
・最後に。率直にシャワーの温度調節のどこに感動があるのか、またどういう意図で梅雨の月と組み合わせたのか、ピンときませんでした。
これは私に感性が無いせいかもしれません…。
色々好き勝手書かせていただきましたが、精力的な投稿で、佳い句もたくさん作られていて本当にすごいと思います。
またよろしくお願いいたします。
点数: 2
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