「吹く風にシャツと遊びしてふ暇か」の批評
回答者 みつかづ
こんにちは。貴句、拝読しました。
蝶問題はケントさんがご指摘なさったので、私は別の観点から。
まず、中七の最後に位置する「し」。
これは強調の助詞「し」ではないと判断できます。副助詞と係り助詞の違いはあるものの、強調なら例えば「ぞ」と置き換えても違和感ありませんので。
上記に加えて、「し」の直前の四段活用の動詞「遊ぶ」が「遊び」と連用形になっている事から、過去の助動詞「き」の連体形「し」であるとの判断になりますが、作者コメントは「洗濯物と蝶々を眺めながら」と現在形。句と作者の思いの時制が不一致な感じが致します。
「蝶が遊んでいる」なら、「遊べる」(動詞「遊ぶ」の已然形+完了・相続の助動詞「り」の連体形「る」)。
次に、上五の風問題。
打ち消しでも無い限り、「吹く」は無くても読者に通じます。「風は吹くものでしょう? 吹かない風があるなら持って来てください」と指摘されるとぐうの音も出なくなりますので。
打ち消しで「吹かぬ風」等とすると、「あれ? どうして風は吹かないんだろう?」と、読者は興味を持ちます。
一週間で上達なさいましたよね。
ここの先輩方はきびしい方もいらっしゃいますが、お互い励みましょう。
点数: 1
添削のお礼として、みつかづさんの俳句の感想を書いてください >>
ふくかぜに/しゃつとあそびし/ちょうひまか
洗濯物と蝶々を眺めながら
何となく俳句詠みはじめて一週間が経ちました。日常の何気ない物事が新鮮に感じられ、興味や関心を持つことの楽しさに驚く日々です。
添削、ご提案、派生の句などありましたらよろしくお願い致します。