俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

黒山や甦りし花一分

作者 よねちゃん  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

黒山の人だかりの思い出が一分咲きで甦るという意味です。添削お願いします。

最新の添削

「黒山や甦りし花一分」の批評

回答者 こま爺

はじめまして。
😃回想を詠む方法について。

私からは、俳句で回想を詠む方法について、岸本尚毅さんの記事を基に、要点をまとめご紹介します。

◆過去をあたかも目の前の出来事のように脚色する。
「鳥羽殿へ五六騎急ぐ野分けかな」 蕪村

◆自分があたかもその時代に生存していたかの如く詠む。
「野を焼いて帰れば燈下母やさし 」 高濱虚子

◆目前の自分以外の物に託し、その物が回想するかの如く詠む。
「源平の戦を知れる山桜」岸本尚毅の添削

御句、「黒山の人だかり知る桜かな」

ご参考いただければ幸いです。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

添削のお礼として、こま爺さんの俳句の感想を書いてください >>

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「黒山や甦りし花一分」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。はじめましてでしょうか?
よろしくおねがいします。

俳句】を作りたいということでよいでしょうか?
俳句には基本的な形として「季語ひとつ」「五七五のかたち」などありますが・・・

◆季語は「花」でしょうか?
 「花」を季語で使う時は「桜」の意味、春の季語として使うのですが、この句には桜がどこにも見当たらず。コメントを読んでも「記憶の中の花」なので、季節がよくわかりません。
 まず、句の季語に選んだもの(「花」なら桜の風景)と、【季節】を大事にしてみてください。

◆「くろやまや/よみがえりし/はないっぷん」で五・六・六になっています。
 俳句のリズムが崩れていて、【詩】として読みにくいです。
 作者の意図で、内容に応じてわざとリズムを崩すこともありますが、その「リズムの崩れ」を詩に生かすというテクニックの範囲です。この句ではあまり生きていませんね。

◆御句で私の思う最大の問題点、説明抜きで俳句だけを受け取ったときに「意味がわからない」ということでした。コメントを読むまでまったくわかりませんでした。
 ★「黒山や」は地名と思っておりましたが、コメントを読むと「黒山のひとだかり」。ここはおそらくわかりません。
 ★「甦りし」何が甦ったか全くわかりませんでした。記憶が甦ったのですね。ここも難しいでしょうね。
 ★「花一分」ここは「花いちぶ」と読んで「桜の一分咲き」のような意味だと思っておりました。
 ★全体では【黒山という山で、昔はあったが今はなくなってしまった桜の木を誰かが甦らせた(植えた)。その桜がやっと一分咲きになった(これから満開に向かうのが楽しみである)。】というような意味を無理に作って受け取っていたのですが・・・全然違いますね。

◆「思い出を俳句にしたい」ということがよくありますが、【現在思い出した自分】を登場させて(主役にして)俳句を作るのは非常に難しいです。【現在の自分にどうやって「季節」「季語」を取り入れていくのか】【今の自分と昔の記憶を同時に収めるには、俳句の十七音は短い】など、非常に難しいことをやろうとすることになります。
 「思い出したこと」を俳句にするなら、【今の自分】を報告することは諦めて【その当時の記憶の映像を描写する】方がよいと思います。そうすれば【当時の季節】で季語は入りますし、「自分の報告をする」ということはしなくて済みます。

出したい風景をひとつひとつ丁寧に描写していくことをお薦めします。
たとえば記憶の中の「黒山のひとだかり」の風景はどんな場所だったのでしょうか?
「黒山の人だかり」は「花が綺麗な場所」ということにして、提案の句を作ってみます。

・満開や野に黒山のひとだかり

句意とは違ってしまいましたが、例えばこんな感じです。

「今の自分」を主役にしたいならば、もっと適切な季語や状況を出して、「黒山」は諦めるなど言葉を整理して、別の句にしてみてください。

点数: 4

添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>

「黒山や甦りし花一分」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

よねちゃんさん、こんにちは。初めまして。私の友人にもよねちゃんがいますよ(笑)。まさかその人では!

御句拝読しました。先にイサクさんが大変しっかりと示唆に富んだコメントをしていらっしゃるので、私は簡単に。

一読して、何が何だかわからなかったのはイサクさんと同じです。原句は「黒山だなぁ…花一分がよみがえったよ」というような意味になりますよね。

もしご自身のコメントのようであれば、

・花一分いま甦る黒山よ

とかならまだいいですね。

しかし、「黒山の人だかり」を、形容詞の「黒山」だけ残して「人だかり」を入れないのは、わかりにくい第一の原因かもです。

・花一分甦るあの人だかり

黒山の人だかりの理由は、普通に考えると花見の賑わいだと思いますので、そのように私なりに提案させてください。

・一分咲きかつて花見の人だかり

これもまだ途中っぽいですが、「かつて」で、昔は人出があったなぁ、という意味です。
また聞かせてください!

点数: 0

添削のお礼として、なおじいさんの俳句の感想を書いてください >>

その他の添削依頼

美しき田亀の腕の逞しき

作者名 イサク 回答数 : 12

投稿日時:

一つだけ残す暦や年の末

作者名 佐渡 回答数 : 1

投稿日時:

いそ三年の闇薄れ小春凪

作者名 藤井茂 回答数 : 3

投稿日時:

要望:厳しくしてください

トップページへ
俳句を添削する!
添削対象の句『黒山や甦りし花一分』 作者: よねちゃん
手直しした俳句は省略可能。批評、感想のみの投稿もOKです。

選択肢から簡単に良い感想が作れる!

さんの俳句

ました!

次回作も楽しみです。

俳句の評価
指摘事項(該当する項目にチェックを入れてください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ