俳句添削道場(投句と批評)

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幼子やじじへ水かけ秋の墓

作者 慈雨  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

初心者です。ご指導よろしくお願いいたします。

幼い娘が、おじいちゃん(私の父)のお墓参りへ。赤ん坊の頃に亡くなったので顔など覚えていないと思いますが、一生懸命水をかけてお墓を綺麗にしてくれました。

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「幼子やじじへ水かけ秋の墓」の批評

回答者 こま爺

はじめまして。

小さな手つきで墓石に水をかける無邪気な光景が浮かびます。僭越ながら俳句の基礎的なことでお役立ち情報三点点申し上げます。

まず、秋を言わなくても墓参りは秋の季語のようです。

次に、「水をかける」ですが、俳句には、すべてを語らず読者の想像の余地を残すという原則があります。そこで「水かけ」よりも「ひしゃくを」ということで、ひしゃくから水が流れ出る情景も想像してもらえると思います。

もう一点、「切れ」の問題ですが、上五を「や」で切っているので、これに水かけの後に意味上の切れが加わり二ヶ所の切れがということになります。これは三段切れと言われます。三段切れ は一章中に二つの空間を持つ表現形式で 一般的には避けるようにと言われています。

「じじ」については、俳句は暗黙の主人公が自分であり、じじというとあなたのじじかなと思ってしまう勘違いは生じるかも知れませんが、幼子が効いているので愛称として通用するとも考えられます。

私の提案です。
”幼子やじじにひしゃくの墓参り”

長々と失礼しました。

句の評価:
★★★★★

点数: 3

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「幼子やじじへ水かけ秋の墓」の批評

回答者 おかえさき

句の評価:
★★★★★

初めまして、慈雨さん、じうとお読みしてよろしいのでしょうか?素敵な俳号ですね✴そんな小説があったような…
私は指導等出来るような身分ではありませんが、河合らしい光景に惹かれましたので…
まず、自分の子供の事は吾子といいます、大体小さい子をいいます。
墓参の傍題に墓洗ふがあるようです
のでそれを使って、

「墓洗ふひしゃく持つ手の小さきかな」

下五はちさきとお読み下さい。
17音しかないので、全て入れ込む事が出来ません、小さい手で幼い吾子と想像して頂けるかと、墓参はご先祖様なので、じじも省かせて頂きました、ごめんなさい、
ここにはもっと添削お上手な方がたくさんおられます!
上手くないかもしれませんが、よろしくお願いします。

点数: 4

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「幼子やじじへ水かけ秋の墓」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

慈雨さん、こんにちは。
御句拝読しました。先のおかえさきさんと重複するところがあるかもしれませんがご容赦ください。

御句、このままですと、お墓参りに行ったお寺か霊園で、小さな子がジージ(だいたい作者)に水をかけた、となってしまいますよ。その幼な子も、もしかしたら全然他人かもしれない。自分の孫なら笑って済ませますが、他人ならちょっと、あまり嬉しくない光景ですね。

そこでおかえさんのアドバイスが活きます。
まず、「水をかける墓」は墓洗いという季語があります。
また、幼子は、自分の子なら吾子で。
「じじ」は、わかりますが、俳句で自分から見た以外の呼び方をすると誰のことかわからなくなりややこしいので、避けたほうがいいです。何も言わなくても、小さな子が墓参りに来たというだけで、充分に、作者が亡き父を思う気持ちは伝わると思いますよ。

点数: 4

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「幼子やじじへ水かけ秋の墓」の批評

回答者 おかえさき

句の評価:
★★★★★

おはようございます、再訪です。
送った後に言葉足らずだったなぁ~と思い、夜遅いので明日にでも…と思ったら、なおじいさんが私の言いたい事全てフォローして下さいました!なおじいさんさんは添削の名人ですし、皆さんから慕われていますよ✴
なおじいさんありがとうございました<(_ _)>
一言だけ、私も孫を持つ身(家はかなり大きいですが…)お父様、お孫さんの成長を見る事なく亡くなったのですね~無念でしたでしょう!お察しいたします、でも、きっと天国からいつも見守って下さるっていると思います。

点数: 3

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