「幼子やじじへ水かけ秋の墓」の批評
回答者 こま爺
はじめまして。
小さな手つきで墓石に水をかける無邪気な光景が浮かびます。僭越ながら俳句の基礎的なことでお役立ち情報三点点申し上げます。
まず、秋を言わなくても墓参りは秋の季語のようです。
次に、「水をかける」ですが、俳句には、すべてを語らず読者の想像の余地を残すという原則があります。そこで「水かけ」よりも「ひしゃくを」ということで、ひしゃくから水が流れ出る情景も想像してもらえると思います。
もう一点、「切れ」の問題ですが、上五を「や」で切っているので、これに水かけの後に意味上の切れが加わり二ヶ所の切れがということになります。これは三段切れと言われます。三段切れ は一章中に二つの空間を持つ表現形式で 一般的には避けるようにと言われています。
「じじ」については、俳句は暗黙の主人公が自分であり、じじというとあなたのじじかなと思ってしまう勘違いは生じるかも知れませんが、幼子が効いているので愛称として通用するとも考えられます。
私の提案です。
”幼子やじじにひしゃくの墓参り”
長々と失礼しました。
点数: 3
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初心者です。ご指導よろしくお願いいたします。
幼い娘が、おじいちゃん(私の父)のお墓参りへ。赤ん坊の頃に亡くなったので顔など覚えていないと思いますが、一生懸命水をかけてお墓を綺麗にしてくれました。