「名月やもう一つポケットにある」の批評
回答者 なお
こま爺さん、こんにちは。
御句拝読しました。
私が提案句を置かせてもらおうとしましたら、ケントさんが同じ提案句をすでに出していらっしゃいました。「名月をもうひとつ胸ポケットに」です。正確に言うと、私は、
・名月を胸ポケットにもうひとつ
でしたが、ほぼ同じと思ってコメントも提案句も控えました。
そして先ほど、こま爺さんのケントさんへのご返信を拝読しました。
「ポイントは視野は開く、主題を明確に」「上五をやで切るのは、主題は名月であって、副題としてもう一つとのポケットの月としたいわけです。をとつないでしまうと、主題が不明瞭になり、句の視野が狭隘になってしまいます。ご参考迄に」
とのことでした。
コメントに対してコメントをするのは、まして他の人のやり取りに横から割り込んでコメントするのはあまり好ましくないとは思いながら、同じ提案句を置こうとした者として、ちょっとお伝えさせてください。
御句、名月を主題にポケットの月を副題にというお気持ちはわかりますが、この句の価値は、「空にあって手の届かない、万人のものである名月を、私は実はこの胸ポケットに私有しているのだよ♡」という秘かな自慢、満足感だと思います。
これは名月と充分に並ぶ主題であると思います。すなわちこの句は主題が二つ並び立つ句なのだと思います。
そうなりますと「や」で切れを入れて空の月ばかり強調詠嘆するのはどうかと思ったわけです。
さらに付け加えますと、原句では、もう一つポケットに入っているのが何なのかわかりにくい点と、リズムが今一つであることが気になりました。
横から長々と失礼しました。よろしくお願いします。
点数: 3
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