「行く方を決めかね旋回赤蜻蛉」の批評
回答者 なお
岸本義仁さん、こんにちは。
御句拝読しました。
先日ちょっと遠くへ旅行しましたが、そこは蜻蛉がたくさん飛んでいました。確かにあっちへ行ったり、こっちへ行ったりしていました。
そうした動きを、岸本さんは「行き先を決めかねている」とお詠みですね。こういう表現方法、すなわち「自分以外の人物や動物の行動心理を自分なりに推測すること」は、詩の世界ではあり得ることだとは思います。
しかし私はこういうの苦手です。蜻蛉は決して行き先を決めかねているわけではなく、習性としてこういう飛び方をする昆虫なのです。
もし、こういうイメージを出したいのであれば、私ならせめて「ごとく」を使います。
・行く方を迷うがごとき赤蜻蛉
私個人の意見ですが、やはり蜻蛉の心情を勝手に推し量るより、見たままを描写するほうがいいように思います。
・いくたびもくるりくるりと赤蜻蛉
点数: 1
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赤蜻蛉がどちらへ飛んで行こうかと決めかね、何回も同じ所で旋回している。