「貴船川床深碧にあお揺らぎたる」の批評
回答者 イサク
はじめまして。よろしくお願いします。
とりいそぎのコメントです。
季語「川床」を見逃されたのは残念でした。
季語の見逃しはしばしばある話で、先生方も人間なので「そういうこともある」と割り切る必要はあるかと・・・
とはいえ、御句はコメントにあるような「一物仕立て」にはなりきれていないかもしれません。説明をされなければ、中七下五で「萬緑」「新緑」「青葉」という季語を言い換えているように受け取れます。
またひらがなで「あお」という部分で「カワセミ」を想像させようというであれば、やや狙い過ぎ感を感じます。
全体的に「ちょっと考えすぎて詰め込んでいて、受け取りの想像の段階で損していそうな句である」というのが私の感想です。
点数: 1
添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>
読み:きぶねゆかしんぺきにあおゆらぎたる
おうちde俳句の兼題「翡翠」の回に投句したところ、夏井先生に季語なしとのことでバッサリ斬られました。
「川床(ゆか)」が季語、歳時記によっては「貴船川床」自体も載っています。
おうちde俳句の兼題はあくまで発想のヒントであり、兼題そのものを季語使用しなくてもokのはずなので、季語なし評価となったその意図がわかりません。
季語なし評価に納得いっていないため、皆様のご意見、ご助言を伺えれば幸いです。
【句意】
翡翠の色・川・清涼感から貴船川床に発想を飛ばし、色の情報だけに着目してみました。貴船川床で見た一面深い緑の光景の中にも、木々や畳に差す光や川の水の揺らぎといった多くの”あお”色があり、その中には翡翠がかすかに動く揺らぎもあったかもしれないな、と。貴船川床を下五に置くか迷いましたが、句末体言止めにしてみました。