「野菜切り刻むにほひの菜種梅雨」の批評
回答者 イサク
こんにちは。
俳句としては、季語を生かした方が季語を使っている意味が出る(というか季語を生かさないと季語を使っている意味がない)と思います。
「野菜を切り刻んだときの匂いは、菜種梅雨のような匂い」では、「菜種梅雨」が比喩となってしまい、季語としての「菜種梅雨」の意味が薄い(菜種梅雨の季節でなくても成立する)ので、
比喩を逆転させて、
「菜種梅雨は、野菜を切り刻むような匂い」として、菜種梅雨を今感じているという句意にした方がいいと思います。
ちなみに「野菜を切り刻む」は「野菜を刻む」でも意味は同じですよね?
・菜を刻むやうなにほひや菜種梅雨
・菜を刻むにほひの如し菜種梅雨
・なたねつゆ野菜を刻む如き香を
点数: 2
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キャベツなどの野菜を包丁で切り刻んでいた時に、「菜種梅雨」のような匂いを感じました。
「切り刻む」との語は辞典にも載っているとはいえ、「切る」と「刻む」との関係はどうなのだろうとの疑問があります。