おしぼりを両手で受けて今年酒
作者 長谷機械児 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「おしぼりを両手で受けて今年酒」の批評
回答者 なお
長谷機械児さん、こんにちは。
御句拝読しました。上手いなあ。悔しいくらい秀逸です。
例えば、嬉しい気持ちを嬉しいと言わずに表す、悲しみを悲しいと言わずに表現する、それが見事に出来ていらっしゃいますね。
酒飲みの、新酒を待ちかねた気持ち、飲める店に座れて、さあ飲むぞという気持ち、店の丁寧な対応に感謝する気持ち…そういう心境の全てが「おしぼりを両手で受けて」という措辞に表れています。
こういう俳句が詠めるようになりたい。
ところで私は、すごいなと思いながら、
・おしぼりを両手に受けて今年酒
もありかと思いました。
くらいなことを言わないと悔しくて(笑)。
ちなみに今日は、「国産とり肉の日」でもあります(笑)。
点数: 3
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記念日俳句、10/29は「おしぼりの日」。
店員さんがおしぼりを広げて差し出したので、こちらも両手でもって恭しく受け取った。
「おしぼりを両手で受ける」という言葉が俳句になるような季語は…、と考えて、宴席・外食と解るものが良いかと、私自身はあまり酒を飲まないが、「今年酒」にしてみた。他に食材・料理の季語も検討したが、「秋鰹」「とろろ汁」「茸飯」…ただ目の前に旬のものがあるのだな、というだけの感じ。
目の前にあるのが酒ならば、「おしぼり」は、呑兵衛にとって、待ち遠しい乾杯までに経るべき儀式になるのじゃないかと。