殿様や来客する秋近し
作者 ただまさ れいたろう 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「殿様や来客する秋近し」の批評
回答者 つちや郷里
ただまさ れいたろうさんはじめまして。
土谷海郷(つちやみさと)と申します。
よろしくお願いします。
御句
申し訳ないですが、字面だけ見たら意味がまるでわかりません。
「や」という助詞は詠嘆の役割を持つと同時に意味を切り替える効果も持っています。
なので「殿様!!!」と詠嘆して意味が切り替わり、誰かわからない来客がいると思ったら、唐突に「秋が近いなぁ」という季語が出てくる感じになります。
殿様はトノサマバッタのことなんですね?
でしたらそう書きましょう。
「バッタ」は秋の季語であり「秋近し」は夏の季語なので、季節違いの季重なりという俳句のタブーを犯しています。
別の季節の季重なりは非常に高度なテクニックですので、季重なり自体もタブーなんですが、せめて同じ季節の季語でやりましょう。
トノサマバッタを見て「秋が来たなぁ」と思ったということでよろしいでしょうか。
・殿様飛蝗は秋への来訪者
こんな感じの破調になりましたが、ただまささんの言いたいことに近づいたと思います。
・秋来る殿様飛蝗来客す
五七五にしたらこんな感じでしょうかね。
※「来る」は「きたる」と読みます。
点数: 1
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「殿様や来客する秋近し」の批評
回答者 なお
ただまさ れいたろうさん、こんにちは。初めまして。
ここはなん才でもいいけれど、小学生さんかな?お名前がひらがなだからそう思いましたが、ちがっていたらごめんなさい。
以下、やはり大人の方だということにしてコメントさせていただきます。
御句拝読しました。確かに意味が取りにくいですね。その理由は二つ。一つ目は、殿様でバッタと想像しにくいこと。「草むら」のようなヒントがあれば別ですけどね。そもそも俳句では、あまりバッタの種類に言及することはないようですけど、ここは殿様バッタにこだわりたいですかね。
二つ目は、「来客する」という単語。こんな日本語ありません。「来客がある」と言いますよね、一般に。
いきなり「殿様や」と詠嘆することや、秋近しの季語のことは土谷さんがおっしゃってくださっています。
・草むらに殿様飛蝗来訪す
掲句はこういうことではないでしょうか。バッタが来たということで、さらに季節のことを入れなくても時季はわかると思いますよ。
点数: 0
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殿様バッタを草むらで見た一句