俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

ジャングルの滝を駆け抜け赤列車

作者 友也  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

このページに来てくださり、心から感謝します。お元気ですか。

この句は、ケアンズにホームステイしている時に乗ったキュランダ 鉄道について詠んだ句です。キュランダム鉄道は125年以上の歴史を持つ赤い観光列車です。

ケアンズが誇る2大世界遺産のひとつ世界最古の熱帯雨林「バロン渓谷湿潤地帯」のジャングルを縫うように走る車窓からは、絶景が見られます。

途中でストーニークリーク滝、バロン滝という美しい滝があり、撮影スポットになっています。バロン滝ではプラットフォームの展望台から落差265メートルの迫力ある滝を見ることができます。

批評・添削していただければ幸いです。よろしくお願い致します。
今日も皆様の上に惜しみない祝福がありますように。
人を感動させる素晴らしい俳句を詠むことができますように。
私も日々精進して参ります。よろしくお願い致します。

最新の添削

「ジャングルの滝を駆け抜け赤列車」の批評

回答者 げばげば

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。これまでの句で一番景が見える句でした!ジャングル・滝・赤い電車ですね。
そうなると欲張って次のことを言いたくはなりますが、主役が季語の滝かどうかです。今は「赤い電車」がメインで、電車がどこを通ったの?滝を通ったのと、いう場所を表す感じいなります。舞台装置というやつですね。語順をかえるだけでも主役にたてられるかもというのが、他のみなさんの提案です。
赤列車駆け抜けてゆく瀑布かな

こんなのはどうでしょうか。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「ジャングルの滝を駆け抜け赤列車」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

◆もっと「季語」を大事に・・・たんなる舞台装置ではなく。
◆この句も「ジャングル」「赤列車」「滝」と要素が多いようです。

◆字で説明している句が多い(ケアンズ、ジャングル、京など)ですが、それを説明することが俳句として有効かどうか? 検討推敲してみてください。
 「場所の紹介」や「自分の日記」は詩になりにくいです。
 例えば芭蕉の句で、「荒海や~~」「五月雨を~~」の句などは「佐渡」「最上川」が映像を出していますし、「夏草や~~」や「閑さや~~」の句は場所を説明していませんが映像が立ちます。

・駆け抜ける赤い列車や滝と滝

ちなみに、海外のことを日本の季語を使って詠むのはまあまあ難しいはずです。季節や風俗が違えば季語が生きにくいので。

点数: 2

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赤列車駆け抜けてゆくバロン滝

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

最近の友也さんの句の中では、この句は比較的まとまっている方だと思います。
今は誰でも簡単に指先一つでなんでも調べられる時代ですので、固有名詞を用いてもよいかと思います。そうすると「ジャングルの」は不要になりますね。

これまでの句一個一個に一つずつ感想を書いていくと大変ですので、簡単に一言ずつイマイチな点を述べていきましょうか。

ケアンズ→要素過多。「夏」が活きてこない。
蓮華→寺の鐘と湖の蓮華が並列の構造になっているため、季語が弱くなっている。
京旅館→季節感に欠ける。「風呂」は他の季語と併せて使いたい。
歌謡ショー→季語である「夕焼」が、歌謡ショーを目立たせるための舞台装置になっている。あくまで主役は季語に。語順にも難あり。

そんな感じです。
句をたくさん作るのも大事ですが、友也さんは一つの句とじっくり向き合って「これぞ」という句を発表する、というのをやってみて下さい。

点数: 2

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「ジャングルの滝を駆け抜け赤列車」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

友也さん、こんにちは。
ご丁寧な返信コメント有難うございました。2回もいただいてすみません。
昨日今日とちょっと忙しくてこの道場にちゃんと立ち寄れなかったので私の返事が遅くなりました。おわかりいただけたようで有難うございます。もう大丈夫です。

さて御句拝読しました。本句もケアンズも、またそれ以前の句も、イサクさんと秋沙美さんがとても的確、適切にご指導くださっていますね。すごいです。お二人のおっしゃっていることは全くその通りだと思います。

友也さんの句は、かつての海外でのご経験がもとになっていて、またどれも楽しくいい思い出だったようでとてもよく覚えていらっしゃる。
だからそれをなんとか伝えたいとお思いになるのでしょうね。
ですので、これまでの俳句とご自身のコメントをセットにして綴っていけば、とてもいいものができるような気がしますよ。
ただ私は、これから友也さんが句選に応募したり、コメントなどなくて俳句だけで評価を受ける場に出た時に、周りからはどのように読まれるだろうか、ということを考えています。
ですから、例えばこの句にしても、コメントとともに味わえば居ながらにして世界を旅しているようで楽しく、テレビの「世界発見!」みたいな面白さがありますよ。

一方で、俳句だけ見たらどうか?ということも私は考えてしまうわけです。そうすると、「ジャングルの滝を赤い電車が駆け抜ける」何これ?どういうこと?となってしまうのです。

これが例えば
「滝めぐり林を抜けるローカル線」
とかであれば、なんとなく情景が浮かんで寄り添えるものではないかと思うのですよね、私は。
これは即吟であってこうしなさいなんて言うつもりのものではないですよ。どうか、秋沙美さんやイサクさんがくださったアドバイスをよく参考になさってください。

点数: 1

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