俳句添削道場(投句と批評)

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紫陽花の傍え死に場に眠る犬

作者 つちや郷里  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

お題「紫陽花」
「傍え」は「かたえ」と読み、傍らと同じ意味です。

「犬眠る」とするか「眠る犬」とするかで迷いました。
「犬眠る」だと紫陽花の傍らを死に場所に選んだ犬が眠っている。
「眠る犬」だと紫陽花の傍らを死に場所としたかのように眠っている犬という微妙に違うニュアンスになると考え、私の詠みたかった光景は後者だったため「眠る犬」としました。

この句を詠んでみて、季語を主役に立てることができているか気になったのですが、私のボキャブラリーではこれが限界でした。
ぜひご教示お願いします。

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「紫陽花の傍え死に場に眠る犬」の批評

回答者 卓鐘

子供の死にはなかなかあわせづらいきがしますが、天寿を全うした死には紫陽花の本意には叶うように思います。

ただ、傍え死に場所は、説明してしまってます。死に場所に選んだというのは読者にゆだねましょう。17音活かすにはこのあたりを説明したくなる気持ちをおさえらるかどうか。また死と眠るが重複してて意味が捉えづらい問題があります。
(あと、先の齢5もそうですが、傍えをの「を」は省略できないです。切れにしかみえない。日本語として省略可能かどうかは要注意)

紫陽花よりも別名の「四葩」のほうがイメージが近いかもしれません。

老犬の寝入りの呼吸四葩咲く

句の評価:
★★★★★

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「紫陽花の傍え死に場に眠る犬」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

つちやさん、こんにちは。
御句拝読しました。何やらすごい句ですね。
コメントも拝読しましたが、これはどうしてもワンちゃんが死んで埋められている、埋められていないまでも死んでいるように取られると思います。つまり「眠る」が「永眠」の意味に。

即吟提案で恐縮ですが、

・紫陽花の下で寝息を立てる犬

ということのほうが個人的に安心します。もちろんこれでいいということではないですが、ワンちゃんは生きています。
季語が主役に?の件は他の方が解説してくださるでしょう。よろしくお願いします。

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添削対象の句『紫陽花の傍え死に場に眠る犬』 作者: つちや郷里
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