俳句添削道場(投句と批評)

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すずめ舞う薫風けやき迫る夕

作者 まーま  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

3年ぶりに仙台青葉まつりが開催され、宵祭りでのすずめ踊りを観覧しました。
私たち家族も以前は出る側だったので、演じられる皆さんの姿に過去の自分たちを重ねたり、なじみの顔をちらほら見かけたりして、とても感慨深かったです。
1日目フィナーレの宵流しは、けやき並木の定禅寺通を、提灯に火を灯した伊達政宗公山鉾が巡行、そして元気に跳ね舞う流し踊りが続きます。
待ちに待っていたこの時も、1日目がもう終わる。あっという間にこの時間、まだ踊っていたい、そんな出演の皆さんの気持ちが感じられ、見送る私も名残惜しい気持ちでした。

※すずめが冬の季語のようですが、「仙台すずめ踊り」として「すずめ舞う」という言葉が浮かんで使ってみたく考えました。他にも使いたい言葉はいろいろと…「すずめ舞う」が季語だったらな…(季語になるほど、伝統のお祭りになりますように)

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「すずめ舞う薫風けやき迫る夕」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。少しつめこみすぎたかもですね。
すずめ、薫風、けやき、迫る夕。
一個一個がぷつぷつと切れてる感じがします。すずめ舞うも、すずめ踊りとは伝わらない感じでした。
季語ともうひとつ、くらいでないと、どこに焦点をあてているかを見失う句になりやすいです。

風薫る杜の都の祭連(まづら)かな

くらいにしてみました。祭連にも少し季語感はありますが、、。

点数: 1

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「すずめ舞う薫風けやき迫る夕」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

まーまさん、こんにちは。
御句拝読しました。このお祭りは存じませんでしたが、復活して良かったですね。
御句にも、その喜びや感慨が詰まっていますね。
ただ、げばさんもおっしゃっているように、思いがこもり過ぎてしまったかもです。
「すずめ舞う」は、人がすずめ踊りを踊るとは読めませんね。ですので季重なりだとか季節が「?」となります。「すずめ踊り」は「すずめ踊り」で出した方がいいのでは?
途中の「けやき」もどういう意味だかわかりませんでしたよ。

私の提案句です。

・風薫るすずめ踊りの大通り

踊りと大通りでダジャレのようになってしまいましたが、最初は、

・風薫るすずめ踊りの夕べかな

と思ったのものの、「風薫る」のは昼過ぎまでかなぁ、夕べとは合わないかも、と思い、代わりに定禅寺通を持ってきました。

点数: 1

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「すずめ舞う薫風けやき迫る夕」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

先に出てますが「すずめ舞う」「薫風」「けやき」「迫る夕」と四つのものごとが関連なくバラバラに並んでいる感じがします。作者の頭にはなにかの映像があるのですが、これでは伝わらないかと。
厳し目に言えば「使いたいことば」を並べるだけでは何も伝わりません。これは俳句に限らないですよね。
特に俳句は十七音という短さなので、一句の中には、季語以外の重要な要素はせいぜいひとつと思ったほうがいいです。

「すずめ舞う」だけでは普通に雀が飛んでいる風景にしかなりませんね・・・こういうところを丁寧に。
ちなみに「雀」は季語ではないですよ。「稲雀」で秋、「寒雀」で冬の季語です。

上五を字余りさせて
・欅並木のすずめ踊りや風薫る
・すずめ踊りの欅並木へ風薫る
ちょっと無理して下五を造語っぽくすれば
・風薫るすずめ踊りの夕欅

点数: 1

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添削対象の句『すずめ舞う薫風けやき迫る夕』 作者: まーま
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