俳句添削道場(投句と批評)

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萌ゆる山鳥声幾重も重なりて

作者 Sim1  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

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「萌ゆる山鳥声幾重も重なりて」の批評

回答者 なお

Sim1さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。爽やかで、この季節をうまく詠み込んだいい句ですねー。
さらに良くするために、ということで、二点お伝えしようと思い、モタモタしていましたら、先の方々がおっしゃってくださいました。
私がお伝えしたかったのは、
1. 「萌ゆる山鳥声〜」では、どこで切れるのかわからず「山鳥(やまどり)」と読めてしまうこと。
2. 「幾重にも重なる」は、普通の文章ではよく使う表現ですが、十七音しかない俳句では、この重なりは整理したいこと。
あと、中八の問題は、これらを考えていけば自ずと解決すると思います。

・山萌えて木々に重なる鳥の声
・幾重にも鳥の声して山笑う

二句目は、この時季によく使う「山笑う」を季語にしてみました。
次のご投句お待ちしてます!

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「萌ゆる山鳥声幾重も重なりて」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。はじめまして。よろしくお願いします。

季語の意識、(中八になっていますが)俳句のリズムの意識、それなりにできている句だと思います。

中八の部分が窮屈です。それがそのまま中八の原因にもなっています。
「幾重も重なりて」・・・「幾重も」とあれば重なっている意味です。ここは下五をまるまる五音使って同じ「重なっている」ということを言ってしまっています。ので、ここを工夫できます。どちらを残すかは推敲次第です。

語順についても、上五「萌ゆる山」から入るべきかどうか?ここに作句者の意志・作句の意図が入ります。いろいろ考えてみましょう。

・萌ゆる山より幾重にも鳥の声
・鳥の声の重なり響く山萌ゆる (上六の字余り)
・山萌えて数多の鳥の声聞こゆ (「重なる」を他の言い回しにした)

点数: 2

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「萌ゆる山鳥声幾重も重なりて」の批評

回答者 たーとるQ

句の評価:
★★★★★

sim1さん、初めまして。
御句は爽やかでいいですね。山と鳥の自然風景が目に浮かんできますし、変に比喩を使ったりと背伸びをしない姿勢も良い。
小さい問題点として中八(中の句が八音になってある)もそうですが、俳句というのは原則としてここのフォーマットのようにスペースを入れず一行に表しますので、「萌ゆる山鳥声」と漢字が繋がると、「もゆるやまどり?」などと読みを迷ってしまうのです。「山萌ゆる」とすれば誤読を軽減できます。

・山萌ゆる鳥の鳴き声十重二十重
「幾重」と「重なる」で重の漢字を重ねた工夫を活かしてみました。

点数: 1

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