俳句添削道場(投句と批評)

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蝶の行く杖を追い越す日の光

作者 渡瀬祐輔  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

天気が良くてリハビリのための散歩中、ひらひらと飛んできた蝶にまさか負けるはずがないと油断していたら暖かさのせいか、あっという間に蝶は追い越し、光の中へと飛び去って行きました。

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「蝶の行く杖を追い越す日の光」の批評

回答者 なおじい

渡瀬祐輔さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。
リハビリ中とのこと、どのようなご病状か存じませんが、一日も早いご回復をお祈りいたします。

さて御句、初読では私も意味がわかりませんでした。それに私はかつて白杖の方を詠んだこともあり、もしかしたら目がご不自由なのかと…いや、それはないな、ご高齢ということだろうと思いましたら、どちらも外れていました。
皆さんおっしゃるように、ここはリハビリとしましょう。それだけで絵が生まれます。

語順その他は、先のお二方がおっしゃる通りです。私は、他の方とダブっても自分のコメントを重複ご容赦で書くようにしているのですが、今回はお二方のコメントが完璧ですのでやめておきます。

提案句まで同じでは悔しいので(笑)、なんとか違うのを考えるのですが、今回はどうしても「リハビリ」「杖」「追い越す」「蝶」これらの必須要素を入れていくと、次の句にしかなりませんでした。

・リハビリの杖を追い越す春の蝶
・蝶の行くリハビリの杖追い越して

これまた先のお二方と同じになり、悔しいので(笑)、別の視点から考えてみました。

・蝶々にリハビリ歩行励まされ
・蝶々に引かれリハビリ歩行かな

「杖」を外しました。リハビリ歩行なら杖をつく姿が浮かぶかもと思い。
無理やり考えたのでこの方がいいというわけではありません。ご参考に。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「蝶の行く杖を追い越す日の光」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。はじめまして。よろしくお願いします。
リハビリですか。お疲れ様です。

御句、拝読しました。
日本語としては「【蝶の行く杖】?というものを【日の光】が追い越した」となっていて、「蝶の行く杖」の意味がわかりません。
コメントを見たところ、「蝶」が「杖を追い越して」「光の中へ飛び去って行く」とのこと。
どうやらこの句は、そのことを五、七、五でブチブチと切れるように入れてしまって、元の意味がわからなくなっています。

俳句の十七音に近づけて、コメントの意味を日本語で表すならば
・蝶は杖を追い越し光の中へ行く (十九音)
・蝶は杖を追い越し陽の光へ (十六音)
こんな感じです。
ここから「杖を追い越す」「光の中へ行く」を両方入れると、俳句十七音では表現しきれない、と私は思いました。
なので、例えば「光の中へ行く」というちょっとカッコつけてみたような表現は置いておき、「杖を追い越す」ことだけをわかりやすく伝えることを考えたら、

・リハビリの杖を追い越し蝶の行く
・蝶の行くリハビリの杖追い越して

これでだいぶわかりやすくなり、風景も出て来て、五七五に戻りました。
ここからさらに「俳句」として工夫していくのですが、一旦ここまでにします。

点数: 1

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リハビリの杖を追い越す春の蝶

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

初めまして!

リハビリとのこと。なかなか大変なご様子ですが、春に癒され無事に回復されることをお祈りいたします。

本句、句材はとっても良さそう。ですが、コメント呼んでわかりましたが、句としてはちょっと意味が分かりづらくなっています。
「山本山」構文と言いまして、追い越したのが蝶なのか、日の光なのか。行くが終止形なのか、連体形で「行く杖」なのか。蝶の行く / 杖を追い越す日の光と読めばいいのか。

コメント見る限り、蝶が「行く杖」を追い越す。日の光の中で。という意図かなぁと思いますが、かなり日本語がバラバラで、そのようには見えません。
言葉を無理やり17音に詰め込んだ感じです。コメントの日本語はとてもしっかりしているので日本語力としては十分にある方だと思います。であれば、俳句にもしっかり日本語となるよう表現できれば問題ないかと。

「蝶」と「日の光」両方を入れようとしたことが、ごちゃついて意味が分からなくなった原因だと思います。「蝶」という季語の力を信じて、春の心地よい日の光を連想させる方向で詠んだ方が良いかと思います。

また杖だけでは、ご老人と普通は思うので、「リハビリ」を入れた方が良いかと思いました。その方が、具体性が増し、蝶が生きてくると思いました。
「行く」も「追い越す」があれば、不要ですね。

点数: 1

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