俳句添削道場(投句と批評)

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マスク越し梅の香誘いて深呼吸

作者 28ume  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

友人とお花見をしました。コロナ禍2年ぶりのお花見でした。
お天気も良く梅は満開で、マスク越しでもわかるほどの香りに、早くコロナが収束してほしいという希望に胸を膨らませながら、春の到来と友人との楽しい時間に心満たされてました。
初心者ですので、丁寧に教えていただける方、よろしくお願いいたします。

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「マスク越し梅の香誘いて深呼吸」の批評

回答者 なおじい

和歌山梅実さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。光景は鮮やかに浮かびますし、マスクをしていてもいい香り、思わず深呼吸。そのお気持ち共感します。

俳句はご存知のように、一句一季語が基本です。しかし御句は、梅は春の季語ですが、マスクが冬の季語で季重なりとなっています。
マスクは今はコロナ禍で一年中していますので季語のイメージがないのですが、少し前までは、風邪をひいた人のものでした。風邪は気温が低くて乾燥する冬にひきやすいので冬の季語なのです。

御句、普通に考えますと、マスクをしていても梅の香りがわかったので深呼吸した、と、「マスク」が外せなくなります。
でもそうすると季重なりでNG。ではどうするか。
よし、この際、マスク外してしまいましょう!え?怒られる?大丈夫、俳句の中の話ですよ。

マスクをしていても梅の香りがしたのはなぜでしょう?そう、梅の香りがそれだけ強かったからですよね。

・濃き梅の香に誘われて深呼吸
・梅林の香り豊かに深呼吸

「濃い」「豊かに」で、マスクをしていても感じる香りの強さをイメージさせてみたつもりです。

教え方の丁寧さ、合格ですか(笑)?

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「マスク越し梅の香誘いて深呼吸」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。はじめまして。よろしくお願いします。

梅の花見とは風流ですね。
雰囲気はなかなかだと思います。

主な季語は「梅(の香)」。「マスク」は冬の季語ですのでご注意です。「マスク」の季節感はなくなってきておりますが、句の中で「コロナ禍のマスク」とわからない場合は季節が曖昧になります。

俳句というのは十七音しかないので、できるだけ説明を減らすために、わかりやすい並び方を選んだ方がよいです。
今回の句で言えば「マスク越しの深呼吸」は離さない方がいいですね。
「誘う」と言わなくても、「梅の香に深呼吸」とあれば受け手は理解できるように思います。

・梅の香にマスクしたまま深呼吸

そして重要なポイント。この句に「マスク」は要りますか?
「梅の香に誘われて深呼吸をしました」が、この句の最重要な意味だと捉えました。どうでしょう?
上に書いた通り「コロナ禍」を主張する句でもないのに「マスク」を登場させると、このマスクは何?とそちらに気をとられます。

・深呼吸して梅の香の染むるごと

もしかして「マスク越しに梅の香がわかる」が作句者にとって最も重要かもしれません。とすると「マスク越しに梅の香がわかった(から、深呼吸をしました)」となりますので、「深呼吸」の部分は要らないかもしれません。
もちろん作句者の意志が優先ですが、言わなくても済む語を省略することで、より作者の描きたい情景を広げることも可能です。

・マスクしてなほ梅の香の漂へり

点数: 1

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