「春濤や現にかえる忘帰洞」の批評
回答者 なお
こんにちは。大猫様、いつもお世話になってます。
御句拝読しました。すでにお詠み直しの句が挙げられているのは存じておりますが、こちらの句のことですのでこちらにコメントさせていただきます。ご容赦ください。
季語の「春濤」、なんとも穏やかでいい言葉ですね。この季語から、忘帰洞にいる作者は夢の世界にいると想像できます。
・春濤や夢見心地の忘帰洞
・春濤やその名に恥じぬ忘帰洞
ただ時折、強い波が来るわけですね。
・寒濤や現にかへる忘帰洞
これは、せっかく良い気持ちで温まって帰ることを忘れていたのに、無粋な冷たい波のおかげで現実に引き戻されてしまったよ、という気持ちのつもりです。
季節は冬に戻ってしまいましたが…。
忘帰洞、一度訪ねてみたいです!
点数: 1
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春に旅行で訪れた南紀勝浦の忘帰洞を詠んだ句です。
春の濤は穏やかで本当に帰ることを忘れてしまいそうになる良い温泉ですが時折強い波が飛沫をあげてその波が岩場に当たる音で現実に引き戻されました。