「暦手に寿ぎおもふ初むかし」の批評
回答者 イサク
こんにちは。
細かくいきます。
◆句に詰め込みが見られます。
◆季語「初昔」は旧年(昨年)のことを想う感慨ですが、この句の「昨年のこと」とはなんでしょうか?
句意として「今年の幸福を願う」のであれば、うしろを振り返るような「初昔」という季語は合いません。
◆「寿ぎおもふ」という言い方を他で使いますか?「寿ぐ」のではなく?
◆句の唯一の映像の小道具である「暦」が「手に」とさらっと流されて終わっていますね。
むしろ中七の「寿ぎおもふ」が句の主役になっていますが・・・
◆私は最近は「俳句に詩を出す材料として気持ちが書かれてもいい」とは思っていますが、うーん。
◆厳しめに言えば、「暦」と出したから「初昔」という季語を使ってもいいよね?みたいにも取れます。
提案と言うか、詰め込みを整理して、2パターンほど考えます。
・季語「初昔」を大切にする場合
新しき暦を掛けて初昔 (昨年を振り返る感慨)
・「今年は良い年に」という願いを優先する場合
元日の暦に幸を願ひけり (今年の暦を見ている)
点数: 1
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よろしくお願いいたします。
初昔という季語を教えていただき
その音や字面の綺麗さに惹かれて
去年は身内の間で色々と不幸が重なり
三箇日の集まりでは、今年はよい年にしようねと
話し合うことしきり。
暦を手に改めて、年や干支が変わり
新たな年を迎えたのだなぁと感慨に浸りつつ
色々あれども、こうして健康で新年を皆で迎えられたことに感謝して。
こよみ、てに、想ふ、などどこを漢字にし、しないのか、見た感じも悩んだ末
初むかし、といたしました。
このあたりもぜひ、よい決めどころなどありましたら教えてください。
よろしくお願いいたします。