「春風が恋も冬も連れ去る」の批評
夜半さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。年の初めから厳しいことを申し上げるのは気が引けますが、ご要望ですのでお伝えします。
御句の改善すべきところは大きく二つです。一つは俳句ですので定型の五七五に整えることです。こうすると読み手にとってリズム良く鑑賞することができます。
今の御句を声を出して読んでみてください。リズムが良くないですよね。
二つ目は内容です。「春風が恋も冬も連れ去る」。意味がわかったようなわからないような句です。なぜかというと、春風が冬を連れ去るというのは、季節の流れからわかるとしても、なぜ春風が恋も連れ去るのですか?一般には、春は、寒く暗い冬が終わって暖かくなり、新しい出会いがあって恋が始まる季節です。なのになぜ?
ここで、私の好きなキャロルという伝説のバンドの「涙のテディ・ボーイ」という歌の出だしの歌詞をご紹介しましょう。
「♪ 雪の世界の恋だから春風が溶かしたなんて シャレにもならない恋をした 間抜けなファニーテディ・ボーイ」
これ、いかがですか?ちゃんと、「春風が溶かしてしまう恋」の理由が歌われていますでしょう?だから説得力があって心に響くのです。
この歌をヒントに、私の提案句です。
・春風の連れ去る冬に燃えた恋
この句が上手いかどうかは別として、「五七五の定型を守る」「なぜこの恋は春風に連れ去られなければならないかの疑問に答える」この二つはクリアしたかなと思います。
他の方々のコメントも参考にして、また詠んでご投句ください。
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「失恋」を俳句にしてみたのですが、俳句に慣れていない身なので、この俳句の可笑しな箇所が自分自身では完全にわからないのでご指摘や添削をお願いしたいです。