「卵酒飲めば人形笑ふ部屋」の批評
回答者 なお
こんにちは。長谷機械児様、いつもお世話になってます。
御句拝読しました。長谷さんも卵酒は実はご記憶がないのですね。ですから、この「卵酒飲めば」というのは、普通であれば人形が笑うなどとは考えないが、卵酒で酔っ払って(または卵酒を飲むほどの高熱で)、人形が笑うかのように思える、ということですね。幻想的な句ですね。
しかし「人形が笑う」というと、あまり明るいコメディタッチにはなりませんね。逆に不気味なホラーな感じになりますね。コメントを読むと作者もそう感じていたようですからそれでいいのか。
私は、その家の子供が熱を出して苦しんでいるのだから、「早く治れ〜」と優しく微笑んであげているのではと思いました。
でも、優しく微笑んでも、熱でうなされた目には不気味に映るでしょうね(笑)。
・人形の注ぐ笑顔や卵酒
ごめんなさい、母親が人形がとても好きで大切にしていたので、「笑顔」にさせてください。個人的好みです。
点数: 1
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子どもの頃。風邪引いて熱出しているようなときには、家族に伝染してはならないと、いつもはあまり使っていない北向きの薄暗い六畳間に一人寝かされていた記憶。箪笥の上に日本人形が飾られていて、仰向けに寝ているとちょうど首から上の部分だけが白く浮いて見えている。風邪や発熱よりも、部屋の薄闇の恐怖感と対峙させられる一日。
他の方の多くと同様に卵酒の詳細を知らず、“風邪の民間療法”という情報から、家の中で熱出して寝込んでいたときの風景を思い出して一句にしました。
※昨日休みを取って三連休にし、時期をずらして早めの帰省。「水仙」「雑煮」「鴨」の投句は帰省直前に慌ただしく済ませました。