「手のひらに匂ふ闇あり螢の火」の批評
回答者 腹井壮
「匂い」「匂ひ」「匂ゆ」などは現文や古文に関係なく嗅覚以外に視覚の形容動詞でした。おかげで一つ勉強になりました。有り難うございます。
点数: 2
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作者 なおこ 投稿日
回答者 腹井壮
「匂い」「匂ひ」「匂ゆ」などは現文や古文に関係なく嗅覚以外に視覚の形容動詞でした。おかげで一つ勉強になりました。有り難うございます。
点数: 2
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回答者 ハオニー
すごくいいところまで来ています
実際にその身で経験したことは、しっかりと言葉に出来るものだと感じました
手のひらに螢が飛び去ったあとの闇があったよ、という解釈が出来そうなこの句は詩的な表現です
この解釈が当たっているとしたら、「螢の火」の「火」という1音を違うところに使うと効果的です
語順も少し調整しつつ
手のひらに匂ふ螢の闇ありき
「ありき」の「あり」は動詞「在り・有り」、「き」は過去・回想を表す助動詞です
つまり、「ありましたねえ」というニュアンスです
今回はこれが螢の儚さを引き立ててくれます
螢の「火」という漢字を出しておいて、「闇」と落差をつけるのはとてもいい作戦です
ハオニーはそう思いました
だから、これが「蛍」だったら惜しいと指摘していました
文語だから旧字にしなさいとか、口語だから旧字はダメだとかいうルールはありません
どの表記が最適なのかは、いろいろ試して決めてください
点数: 3
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回答者 腹井壮
なおこさん、こんばんわ。いつもコメント有り難うございます。蛍が飛び立ったあとの暗闇の中の匂いを表現したこの句はとても詩的だと思います。その匂いの理由は下五まで明かさないし助詞の「に」の選択が適切です。かなりまとまった句です。唯一引っ掛かるのが「あり」という説明です。そこで少し高度な技ですが「あり」の穴埋めをしてみました。
手のひらに匂ふ闇かな蛍の火
掌に匂ふ闇かな蛍の火
中七に切れ字の「かな」を使ってみました。中七の「かな」が効果を発揮する場面は少なくこの添削が成功しているかどうかについて他者の評価はわかりません。しかし、内容がいいだけに私はこの選択をしました。なお、この句に関しては「掌」「灯」「螢」など漢字とその組合せに選択肢がいくつかありますので試行されてはと思います。
点数: 2
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回答者 腹井壮
度々、恐縮です。「匂ゆ」にすると匂い以外に美しく輝くという意味もあるそうです。ですからダブルミーニングで
掌に匂ゆる闇や蛍の火
としてみました。
点数: 0
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優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
こんにちは、お世話になっております。
昨夜、蛍を見に行きました。今年は源氏蛍も平家蛍もたくさん見る事が出来ました。
子供が捕まえた蛍を私の手に渡してくれました。毎年見に行っていますが、自分の手に蛍を見たのは初めてでした。
その時の句です。
どうぞよろしくお願い致します。