「前走り振り向く君よ木守柿」の批評
回答者 なお
オルカさん、こんにちは。御句の感想と提案句を置かせていただきます。
御句、いつも「君」と仲がよろしくて、大変結構なことです。末永くお幸せにと思います。
また、木守柿とは、いい言葉ですね。そういう話は私も聞いたことあります。植木屋さんの剪定でもそうですし、関係ないかもしれませんが、貯金箱がいっぱいになって銀行預金とかする場合、全部を預金してしまわず少し残しておく(種銭)。
かように、根こそぎ取り去ってすっからかんにせずに、次のために少し残しておくのは日本人の美学ではないでしょうか。
提案句ですが、「前走り振り向く」とありますね。動詞が続いています。主語が同じ「君」ですので大きな混乱はありませんが、何しろ短い文なので、できれば動詞は一つのほうがいいようです。
その点、「振り向く」は、そう言わなくても、詠みかたで十分伝わるのではないかと思いました。
・前走る君の笑顔や木守柿
点数: 2
添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>
「君詠み」ばかりで失礼いたします(๑˃̵ᴗ˂̵)
今日、彼とマラソンをしていた時に見つけた柿の木。
秋にたくさん実った柿はほとんど収穫されて葉も落ちた後に、ぽつんとひとつだけ木に残されている..。
それはたくさん実ってくれた木への感謝なのか存じ上げませんが、同じようなことで、北海道では春に山菜採りをした際に、来年も山菜ができるように一つ残すゆかし風習?があることを、こちらに住むようになって知りました。とっても素敵な事だと感動した思い出があります。
その時をふと思いながらも、今日は、たくさんあった柿の中で、たった一つ、唯一無二のその存在は、(実は)江戸っ子の私にとってはとても粋に感じ、また同時にとても愛おしいと思い、その柿の下で振り向く彼も私にとっては唯一無二の存在…そう思える人、生まれ育った東京から海を越えたここ札幌で出逢えたことに、とても感謝でいっぱいでした。
いつも、皆様のご提案句を拝見し、とても素晴らしい作品にしていただけてありがたく思っています。この場をお借りして心から御礼申し上げます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。