小春日やキミの温もりキミの笑み
作者 虎馬 投稿日
要望:厳しくしてください
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。
「小春日やキミの温もりキミの笑み」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
こちらの句は後半が歌謡曲というかJポップというか・・・
◆「キミ」のカタカナが軽い印象を与えますね。
狙ってやっているのだと思いますが、「大切な人」という印象からは遠のくような・・・
素直に漢字の「君」にした方が良いと思います。
◆中七下五で、どのような情景を受け手に想像させたかったか、ですが・・・
この句では「想像した」ということが描かれていないので、「そこにいる君」の「温もり」「笑み」と受け取るのが普通です。
◆「小春日」で「11月頃(初冬)の暖かい日」という意味がありますので、そこに「温もり」という温かい単語をぶつけるのは少々もったいないです。
キミと「手をつないだ温もり」「抱き合った温もり」いずれを想像するかかわかりませんが、「小春日」という暖かい日の情景としては、あまり生きてこないと思いませんか?
という風にいろいろ考えるに、「キミの温もり」と書いてしまうのをやめて、もう少しコメントにある意図を丁寧に伝えてみては・・・という提案句を置いていきます。
・小春日や優しき君の笑み浮かぶ
点数: 1
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「小春日やキミの温もりキミの笑み」の批評
回答者 なお
虎馬さん、こんにちは。お父上はご快復なさいましたか?お大事になさってくださいね。
さて御句、温かい雰囲気の伝わってくる句ですね。
感想がイサクさんと被るところが多いと思いますが、ご容赦くださいね。
まず気になったのは「キミ」ですね。お気持ちはわかりますが、俳句に詠む場合は「君」のほうがいいと思います。この「君」には、古代から伝わる、相手を慕う心がこもっており、単なる呼びかけの言葉ではないのです。
次に、「キミの温もりキミの笑み」ですが、これは小春日のような温もりと笑みを思い出している、という意味のようですが、それでは俳句として目の前に何もなくなってしまって作者の頭(心)の中だけの光景になり、誰も推察しようがなくなります。それは俳句になりません。
いま目の前で、「キミの温もりキミの笑み」を感じる何かがあるということですね。
年寄りには、温もりといえば手をつなぐことです。
・小春日や手を取る君の笑みうれし
点数: 1
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小春日の暖かい日差しに、思わず想いを寄せる人の温もりと優しい笑顔が浮かんだ句になります。