「ほうき星鯛焼きの香と追う家路」の批評
回答者 小西晴菜
卯筒さま。いつも楽しく拝読させていただいています。
「鯛焼き」冬の季語だったんですね。まずそれだけで、なんだか嬉しいです。
御句は「家路を急ぐ」というありふれた光景でありながら、いろいろな要素が五感に訴えてくるのが魅力だと思います。
冬の夜で、顔や手は冷たいのに、鯛焼きの袋だけはほっかほか。しかも甘い香りが漂う。ひとり暮らしなら、すぐ開けて鯛焼きを頬張りながら帰るところだけれど、家で待ってる人がいるから我慢して急ぐ。ふと見上げるとほうき星!!
漫画やアニメで、走る人の足もとに数本の線を描いて、スピードを表現することがありますが、そのイメージがほうき星と重なり、ファンタジー要素も感じられて、想像の世界が広がります。
卯筒さまの「落雁」「柿羊羹」も好きですが(決してお菓子限定じゃないです。「判じ絵」「ファラオ」の猫もお気に入りです)今回の句、とても気に入りました。
これからもよろしくお願いします。
点数: 1
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温かい鯛焼きを買い走って帰宅していると家の方角にすーっとほうき星が流れていく
そんなほうき星のように早く家に着き温かい鯛焼きが食べたいと言う思いを詠んだ句です。
『鯛焼きの香と足早にほうき星』と迷いましたがこちらの句を投句しました。