「宗達の金地の如し銀杏散る」の批評
回答者 なお
こんにちは。卯筒様、いつもお世話になってます。拙句「寄付募る」に早速コメント有難うございました。レターは一応目を通すくらいはしてもいいと思いますよ(笑)。
さて御句、卯筒さんは最近は比喩を研究なさっているのでしょうか?
この句も「如く」という比喩がいい感じで使われていますね。以前私が申し上げた「の」を入れてみたら、という点も、この句は入っていますよね。
しかし一つ言わせていただきますと、ここは「如し」ではないほうがいいと思います。
・宗達の金地の如き銀杏散る
と、連体形で「銀杏」にかけるのがいいのではと思いますが、句意からすると、
・宗達の金地の如き散る銀杏
と、銀杏にかけながらも語順を変えたほうがいいかもです(散ってしまって積もっているから)。
・宗達の金地の如く銀杏散る
と連用形で「散る」にかけるのもありかとは思います。
点数: 1
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一面に散ったくすんだ黄色の銀杏の葉が俵屋宗達の屏風の金地のように美しいと思い詠んだ句です。