「連綿電脳歓楽街の天の河」の批評
回答者 ハオニー
はじめまして
この道場で一番毒舌なハオニーです
「下手な俳句を見ると機嫌が悪くなる」ような方の気持ちを理解し始めています
なかなか鋭い考察ですね
硬質な字を選んで並べ、天の川と対比する作戦は、私のような手堅い方法がきちんと出来る人がとても気に入る作戦です
しかし、「秋葉原といった歓楽街が天の川のようだ」という結論は少しずれた気がします
季語が主役になっている俳句が幸せなのです
これは残念ながら、季語は主役になりきれずに比喩に回ってしまっています
私なりの方法を少し...
秋葉原の歩行者天国にも銀河
とやってみます
すると、最後の「銀河」で夜の光景だとようやく分かります
秋葉原の空に銀河が広がっているけど、「にも」のおかげで、もしかしたら「銀河のようなものは、歩行者天国のどこかにあるかもしれない」と思わせることが出来るのです
六八五という危険な方法ですが、わざと字余り2ヶ所つくったのです
上五の字余りに注目させ、中七の字余りの印象を薄めたのです
こんなものは添削とはいえないのですが、もしかしたら私の力がなくても皆さんに伝えられる句に出来るかもしれないと思いました
だから敢えて俳句を添削しないのです
このように俳句を理論的に考えられる人は、いつか才能が開花します
私もそちら側でしたから
なんとなく俳句をつくっていないことだけは、俳句を見て直感しました
点数: 2
添削のお礼として、ハオニーさんの俳句の感想を書いてください >>
現代社会において都市の文明の灯火が星空を奪ったという話は飽満気味ですが、この句ではそれを逆手に取って、こと日本において都市文明の象徴とも言える秋葉原を代表とする歓楽街の連なりがまるで天の河かっこに見えることを詠みました
上五中七を漢字で表記することで電脳歓楽街という言葉の無機質感と天の河の柔らかさを対比させました
季語 天の河