俳句添削道場(投句と批評)

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白驟雨晴れて白犬土を掘る

作者 花見薫  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

人生三句目
(前回:天高し叫びを分かつ分離壁)

前回は、げばげば様、イサク様、なおじい様からご指導いただきました、まことにありがとうございます。

ご指導いただいた点は主に、
1季節のしみじみさが感じ難い
2語順が練られていない
(光景的に空を最後に見せるなど)
3語が練られていない
(叫び、や、分かつ、など)
でした。

まだまだ良い俳句、良い語順、良い単語などの感性がないため、ご指導いただいたポイントを吸収しつつ、進みたいと思います。

上記を踏まえ、今回は、以下ポイントを想定した句を作りました。

イメージ:最近、激しい雨が降った後に、ペットのマルチーズがその土を掘っていた姿を描きました。

工夫した点
・視覚、嗅覚を組み込んでみたこと
(雨が降っていた→止んだ、白い犬と雨上がりの黒い土の対比、掘り返された土の香り)

悩んだ点
・詰め込みすぎではないか
(雨が降ったシーンだけにするなどしたほうがよかったのか。どういう句が詰め込みすぎなのか、まだまだ判別できておりません)

・言葉選びが安直ではないか
(雨が晴れる、土を掘る、など平板な表現になってしまっていないか)

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「白驟雨晴れて白犬土を掘る」の批評

回答者 げばげば

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

3句目は狙いすぎているという印象かもしれません。
2句目のように、分離壁と季語というシンプルなところから17音作り上げたのがいいなと思ったのですが、今回はどこからできたのでしょうか?
白い犬が土を掘るのところ?季語選び?

白驟雨は晴れてしまっては季語としてもったいなかったかもですね。
秋晴れや犬はぬかるむ土を掘る

あまり白い犬と黒い土だからとかは考えずシンプルにいきました。いかがでしょう(*'▽')

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「白驟雨晴れて白犬土を掘る」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

人生三句目、とコメントにありますが発表に至っていない句は手元にありますよね?
句を作った結果、あまり出来の良くない句になる(そして出来が良くないことを自分で認識する)のも練習になりますので、俳句練習としてのご参考まで。

御句、拝読しました。
◆「白驟雨」が終わって「晴れて」しまっているので、「白驟雨」という季語に意味がなくなってしまいました。句の中身が完全に雨後の風景です。
 「秋の雨晴れて」「霧雨の晴れて」でも、この句の風景は変わりません。
 というか「雨後の秋晴れ」の句ですね。

◆「土を掘る」だけでは黒色が出てきません。掘られた土は黒いかもしれません・・・
 「犬が土を掘る」あれば、句の受け手は例えば「ああ、犬の散歩で原っぱにでもきているのかな?」などを想像します。そうするとそこには緑の草や灰色の石、季節によって茶色の枯草などもあると思います。そういうものをすっとばして「黒」を想像させるのは難しいと思います。

◆「白犬が土」・・・色の対比の意思があるということですが、正直なところ、この対比にさほど面白味を感じないので、狙ってすることでは・・・
◆最初の句から「対比」にこだわっておられるようですね。確かに俳句の技法のひとつではありますが、句の中で細かくやるのはお勧めできません。
 俳句でいう「対比」とは、【季語】と【季語でないもの】の対比で、
 それで十七音を使い切ってしまうぐらいだと思った方が良いです。
◆技術面では、つめこみすぎというよりは、
 ・「季語を生かしていない」 ⇒季語を終わらせてしまった
 ・「時間経過を詠むと失敗しやすい」 ⇒季語が終わってしまった
 ・「空間・風景を想像できていない」 ⇒「犬が土を掘る」の状況や、その周辺の風景まで、受け手は自分たちの経験に当てはめます。
 ・「句材(要素)」
  最初の句でも説明しましたが、「季語」+「季語でない何かひとつ」ぐらいに絞って、あとはそれらの描写程度にした方が、うまくいきやすいです。俳句は十七音しかないので。

・天高し犬は原っぱ掘りにけり
・白犬が黒土を掘る秋錦

点数: 0

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「白驟雨晴れて白犬土を掘る」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

こんにちは。花見薫様、いつもお世話になってます。

御句のご自身のコメントを拝読して、とても勉強熱心な方だとお見受けしました。敬服します。

御句につきましては、今回もイサクさんが理論的に詳細な解説をなさっています。
こうなりますと、もはや私には何も申し上げることはないように思います。でもそれもつまらないので、イサクさんのコメントを読んでいないということで、私も私なりのコメントを置かせていただきます。重複ご容赦ください。

まず、「白驟雨」。きれいな季語ですね。しかし、あ、あがってしまったんだ。であれば、それまで降っていた雨の様子はさほど問題ではないなと。これなら単に「雨あがり」とかでもいいのかも…。もったいない…。

「白い犬」。何か意味があるのかな?神聖なという意味?白驟雨と掛けているのかな?そもそもどこの犬?ペットちゃん?でもそれなら白い犬とか突き放した描写するかな?

「土を掘る」。えっ、これってどういう意味?何か深い意味があるのかな?このままだと、何かが埋まっていて教えてくれるのかな?それじゃ花咲か爺さんだ。なんだろう?

以上、今一つよくわかりませんでした。ごめんなさい。

提案句、バッチリのものが出来ませんでしたが、ちょっと違いますけど置かせてください。
・庭木刈る足もと犬は土を掘り

点数: 0

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