棄てられしオフィス一式水澄みぬ
回答者 イサク
こんにちは。
先にコメントを出している三名からいろいろ出ているので重なる点が多いのですが、私なりにまとめます。
◆全体で「アイデアを詰め込みすぎた」のではないかと。
◆「オフィスごと廃つる」(「廃つる」は「す(棄)つる」ですよね?)で、自分が捨てていますね。ちなみに前の句でも私は「自分が捨てたオフィス一式」と受け取っていました。
棄てられたのは主人公が見るよりも前の話なので、珍しく過去助動詞「き」の連体形「し」が生きるシチュエーションですので使っちゃいます。
◆「オフィスごと」の「ごと」に「オフィス単位で」などの誤読が発生します。
意味は「オフィスまるごと」ですね? でもこれでも「部屋・建物まるごと捨てる」という豪快な捉え方もできてしまいます。
デスク・棚などの意味でしたら「オフィス一式」こちらを生かした方がいい気がします(と思ったら前三名全員、そういう提案句を出していました)。
◆「雨」「夜」「秋」「深々」と、後半がゴテゴテです。
悲しい・淋しい心情は季語ひとつに託したいですね・・・。
卓鐘様の提案「炎天下」アリだと思います。狙って「秋思」「秋の蝉」などしてしまうと、「棄てられたオフィス一式」に近づいて「あざとさ」が前面に出てくるので・・・
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おはようございます。
かたつぶり改めまほろば、まほです。
昨日も有用で懇切なアドバイスをたくさん有難うございました。つくづく、思ひて学ばざれば即ち危うしなんですね〜
今日は予定通りに「粗大ゴミ〜」の句の再考案を掲げさせて頂きました。改良であれば幸いです。
元句の上七中五の勢いを卓鐘様から評価頂いて嬉しかったのですが、角を矯めていないかと思います。そして「オフィスごと棄つる」は、元句に比べて大げさになった感もあり(もっとも後半の深刻さとはマッチしますが)、さらに、初案「雨の夜」を「雨夜」に変えて流れ•調べは良くなった感じですが、「雨夜」は今はあまり聞かず、記憶では「雨夜の品定め」など中世の言葉かなと感じます。
元句は明るい軽い方向に受け取ってもらえる余地もありましたが、これで惨憺の状況に決まってしまい共感を呼びにくくなったかなとも思います。
どうぞよろしくお願いします。