「ささらさと寂しく笑う稲の波」の批評
回答者 なお
こんにちは。卯筒様、いつもお世話になってます。
拙句にいつも温かなコメントくださり有難うございます。
御句、私はあまり稲田を見る機会はないのですが、何となく光景が浮かびます。秋の景ですね。
二点、どうなのかなと思うことが。一点めは「ささらさと」です。初めて聞く言葉ですが、これは何か意味がありますでしょうか?「さらさらと」ではないですよね?この句の中でこれが効果的な音となっているのであれば、私の鑑賞力が足りないのですが、提案句を考える際には、ちょっと他の言葉で置き換えさせていただきました。
次に、「寂しく笑う」ですが、どうしてそう思ったかということと同時に、こう言い切らないでこのような感情を表せないかと思いました。こういう言葉に遭遇したときにはいつも考えます。例えば稲穂がビンビン揺れていたら「寂しく笑う」のような表現にはならないですよね。その辺をなんとか出来ないだろうか…。
そこで提案句です。
吹く風にそっと首振る稲穂かな
これも「寂しく笑っている」かどうかわかりません。中七は、「そっと頷く」と迷いましたが、「首振る」のほうがイエスノーがわからないので読者の想像が広がっていいかと思い、これにしました。
いかがでしょうか、もし考え違いをしていましたら是非ご指導ください。よろしくお願いします。
点数: 2
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黄金色に実り頭を垂れたような稲穂が風に揺れる様子がなにか寂しそうに笑っているように見えたので詠んだ句です。