俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

幾三角西瓜染みて還える子ら

作者 すみれ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

初投稿です。
西瓜は「にしうり」と詠みます。
真夏、暑さに疲れた子供達が沢山西瓜を食べて元気を取り戻すという句です。
初心者なので是非添削やアドバイスをお願いします。

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幾三角西瓜に養分頼る子ら

回答者 なおじい

すみれさん、こんにちは。

ご投句の感想と提案句を置かせていただきますね。

御句、初読では、少しつっかえながら読み進めることとなりました。その理由、一つは「染みて」。これは普通、何かが何かの色に染まる/染めることです。そうなると流れから、夢中で食べて西瓜の汁が洋服にシミをつけている、そんな感じかと思いました。次に「還る」。食べ終わった子が家に帰るのに、また大袈裟な字を使うなぁと思いました。「帰る」でいいのに。この「還る」は、何かすごいことを成し遂げて戻ることを意味します。
そしてコメント読んで、大体句意はつかめていたなと思いました。字はどちらも違っていましたね。
でもまあいいとして、いただけないのは西瓜をにしうりと読ませると。これはどういうことでしょう?確かに私の高校の時代の恩師に片瓜(かたうり)という先生はいましたし、少し前の取引先に苦瓜(にがうり)さんという方もいらっしゃいました。しかしこれらは人名です。すみれさんが、にしうりさんとの出来事を詠んだのでない限り、おすすめしません。

提案句は、やられた!と思った上五「幾三角」は残して、「夏に必要な栄養素と水分補給を西瓜で成し遂げたよ、この子たち!という情感を詠んでみました。

こうした日常生活の一コマを切り取る俳句はとてもいいです。頑張ってください。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「幾三角西瓜染みて還える子ら」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★
★★

こんにちは。
すみれさん、2投句目ですね。

御句、拝読しました。
日常の一コマを句にしたい!これいいですよねー、実感句。夏恋をきれいに歌い上げるより、西瓜を頬張る子の方がありありと光景は浮かびやすいかもしれません。もちろん好みはあるでしょうが、日常のプチ感動こそが俳句の醍醐味のような気がします(*'▽')

三角形の西瓜染みて、ここまでで、西瓜をこぼしてシミになってじわーっと赤色が広がっているイメージ、そして「還える」が甦るとは浮かばず、西瓜を食べた後、帰っていった子供たち、あー、田舎に帰省していた子らもかえってしまって、赤いシミが残っているのを感慨深く見ているのかな、というのが初読でした。

なんとなく、うまくいいたいなーって俳句を詠み始めのころ私もよく思ってたんですが、「西瓜を食べたら子どもたちが甦ってきた」というのをまずは素直に詠んで、読む人に届けられるようになって、次にこういう言葉にしてみたら届くだろうか、って少しずつ工夫していくという流れがいいかもしれませんね。私もいつも試行錯誤しますが、自分の頭にあることを届けるってとても難しいです(*'▽')まずは、そのまま描写がいいかもですね。提案句、面白みこそないですが、お子様が西瓜を食べたその顔の描写をしています。「甦る」って言葉を使うのでなく、甦ってるってわかったその描写をしなさいよといつも指摘されるので、下五「瑞々し」にしてみました。

西瓜食む吾が子の顔の瑞々し

これで、吾が子の瑞々しい顔がクローズアップされてきて、あー、暑い中走って家に帰ってきたんかなー、ふー、甦るわーお母さん、って汗拭いながら西瓜食べて種飛ばしてるんかなー、今日の楽しかった虫取りの話をしてくれてるんかな、いろいろ勝手に読者が想像してくれたら、それでOKということになります(*'▽')

このサイトのみなさんも、いろいろな句を投句し、いろいろな方がコメント添削してくださり、それを見て私も絶賛学び中です。ぜひ他の方の句やコメント欄を見て、どんな推考をしているのか、どんな句が良いと言われているのかなど覗いてみて下さい(*'▽')めちゃめちゃ勉強になります!

点数: 0

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いくつもの西瓜慌てて食べる子ら

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

言葉遊びとしてはどんどん楽しんでもらえばよいと思います。
同時に、他の文学・詩と同じで、受け取る側(読者)にいかに楽しんでもらえるか、という点も大切だと思います。

◆「スイカ」のことを詠んでいますよね?
 「にしうり」と読ませたら、それは「スイカ」のことではない、別の何かではないだろうか?という変な邪推が出ます。まぁスイカですけど・・・
 とりあえず「にしうり」と読ませる単語も季語もないので、4音にするためだけでしたら、少しやりすぎかと思います。季語「すいか」をもっと大事にしてあげてください。

◆「染みて」「還える」の意味が、コメントを読まないとかなり厳しいですね。たぶんわかりません。
 「染みて」⇒「沁みて」ですかね?
 「還える」・・・元気を取り戻すという意味では受け取れません。
 「スイカが染みこんて、何かが元に戻る子」という意味ではあるので、「スイカの汁が服に染みこんで、何かの呪いがとけた!?」という感じの受け取りになりました。

俳句は十七音という制限で作る側、受け取る側がやりとりをするので、ひとつひとつの言葉の共有知識というのがかなり重要になってきます。
 十七音で、どうやって受け取る側に伝えて、なおかつ詩として感動(あるいは笑ったり、気持ちよくなったり)してもらえるか、という点が楽しさであり難しさでもあります。
 いろいろ読み比べたり、作り比べたり、してみてくださいね。

点数: 0

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幾三角西瓜に養分頼る子ら

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

すみれさん、こんにちは。

ご投句の感想と提案句を置かせていただきますね。

御句、初読では、少しつっかえながら読み進めることとなりました。その理由、一つは「染みて」。これは普通、何かが何かの色に染まる/染めることです。そうなると流れから、夢中で食べて西瓜の汁が洋服にシミをつけている、そんな感じかと思いました。次に「還る」。食べ終わった子が家に帰るのに、また大袈裟な字を使うなぁと思いました。「帰る」でいいのに。この「還る」は、何かすごいことを成し遂げて戻ることを意味します。
そしてコメント読んで、大体句意はつかめていたなと思いました。字はどちらも違っていましたね。
でもまあいいとして、いただけないのは西瓜をにしうりと読ませると。これはどういうことでしょう?確かに私の高校の時代の恩師に片瓜(かたうり)という先生はいましたし、少し前の取引先に苦瓜(にがうり)さんという方もいらっしゃいました。しかしこれらは人名です。すみれさんが、にしうりさんとの出来事を詠んだのでない限り、おすすめしません。

提案句は、やられた!と思った上五「幾三角」は残して、「夏に必要な栄養素と水分補給を西瓜で成し遂げたよ、この子たち!という情感を詠んでみました。

こうした日常生活の一コマを切り取る俳句はとてもいいです。頑張ってください。

点数: 0

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添削対象の句『幾三角西瓜染みて還える子ら』 作者: すみれ
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