俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

仏花持ち向日葵の道くぐる町

作者 大空杜  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

初めて投句させて頂きます、俳句初心者です。子供の頃、祖父母の家に里帰りした原風景を詠んでみました。墓参りも楽しい記憶だったので、韻を踏んでおります。なお、この様な場所を作って下さった運営者様に感謝です。よろしくお願いします。

最新の添削

仏花抱き向日葵の道くぐりけり

回答者 なお

大空杜さん、こんにちは。

御句、子供の頃の帰省やお墓参りの記憶は懐かしいですよね。私の家は代々この地で生まれて育ちましたので、そういう「故郷の記憶」がない。だから地方の親戚の家に泊まりにいったことがその代替のようになっています。

さて御句ですが、いいんですが今一つ、という感じです。
まず、「向日葵の道をくぐる」という表現。桜のトンネルをくぐる、バラのアーチをくぐる、あるいは藤棚の下を歩くとかはよく言いますが、向日葵の道をくぐるとは?
まあ、小さい頃の記憶なので、細い道の両側に背の高い向日葵が咲いていて、よく卒業式とかで在校生が卒業生を送り出す時に両側に並んで手でアーチを作ったりしますよね、あんな感じに思えたのでしょうか?
私は実景としては「向日葵の道を抜ける」が相当かなとは思いましたが、「くぐる」がこの句の特徴ですのであえて残しました。
次に、最後の「町」。これが意味不明。おそらく、「〜という思い出のある町」という締め方と思いますが、ともすると、町が道をくぐることになりますよ?いや、その捉え方のほうが自然かも。私はこの「町」は要らないかなと思いました。
ちなみに、俳句そのものとは関係ありませんが、ご自身のコメントについて。「里帰り」とおっしゃっていますが、これは結婚した女性が実家に帰ることを言うので、子供がするものではないですよ。母親の里帰りに同行、の意味ならいいですけどね(笑)。
また、「思い出が楽しかったので韻を踏んだ」とあります。言葉尻をとらえるつもりはありませんが、特に韻は踏まなくてもいいのではと思います。それより私は「流れ」を大切にしたいと思い、その意味でも「町」は、なくてもいいかなと。

提案句は、上五「仏花持ち」ですと大人感があり、子供の頃の記憶ですので両手で大事そうに抱えていたのだろうと「仏花抱き」としました。下五「くぐり」は前述のように残し、最後は「町」の代わりに「けり」と結びました。

故郷のある方がうらやましいです。大切になさってください。

句の評価:
★★★★★

点数: 2

添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「仏花持ち向日葵の道くぐる町」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
はじめまして、げばげばと申します。

今回初めての投句、俳句初心者ということで、このサイトはいろいろな方がコメントをくれます。また、大空杜さんが他の方の句に感想を送ると、その方がきっと返事とともに自分の句の感想もくださると思うので、ぜひ他の方の句を覗いて、自分なりの感想などを送ってみてください!また、いろんな方の句やコメントのやり取りを見て、どういう風に作句しているかを学ぶこともできるので、とてもすばらしいコミュニティです。私もまだ新参者ですが、みなさんの力をお借りして勉強中です(*'▽')

御句拝見しました!
初心者とおっしゃいまたが、最初はきれいな言葉をならべたり、比喩だらけになって、光景を全く思う浮かべにくい句になりがちです、私もそうです。しかし、大空杜さんの句は、
「仏花持ち」あー墓参りかな?「向日葵の道」お、向日葵畑の間を通っているんだ、きれいだなという風に頭に光景を浮かべることができました!しかも韻を踏んでリズムまで作ろうとしているんですね、おもしろいなと思って読みました!

一方で韻を踏もうとして、光景をもっと伝えられたのに、とか、説明的な言葉を省けたのに、とか、そういうことも出てくると思うので、他の方の意見も参考にしてみてください。

私としては、語順的に、最後が向日葵の道で、ばーーっと向日葵の光景で終わるのかと思ったら、「町」で終わるのかー、なるほど、ふわっと終わったぞ。これは、原風景の故郷の街ってことなのかなー、それを締めに置きたかったのかなー、という印象が初読にありました。もし、韻のために「町」終わりにしなければいけなかったのなら、他の措辞でもいいかもしれません。

提案句は、韻のことは一旦置いてみますね。

仏花手に向日葵の道くぐる郷

「持ち」というのも少し散文的に感じたので推考しています。

「くぐる」という措辞には、自分の子供のころなので、自分は向日葵の丈より小さいということを表していますか?本当は「仏花手に向日葵の道」だけで、くぐって墓参りに行っていることがわかるので、「くぐる」は不要かもしれません。「故郷」を締めにもってきたいのならということで、「くぐる」はそのままにしています。

仏花手に祖母追ひし向日葵の道
仏花手に祖母に添ふ向日葵の道

後者は「~に~に」が少し気になりますが、追うより添ふの方が好きで。
これは勝手におばあさまに付いて墓参りに行った景を想像してみました。韻はなくなりましたが、原風景に近づきましたでしょうか?

しかし、初めて句を詠んで、こんなに光景を想像できる作句ができているのは、駆け出しの私がいうのもなんですが、素敵だなと思いました(*'▽')

点数: 1

添削のお礼として、げばげばさんの俳句の感想を書いてください >>

「仏花持ち向日葵の道くぐる町」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。はじめまして。

初心者さんですね。
少し言葉を詰め込み過ぎている感じがします。

◆「仏花」と「向日葵」がどちらも花で、風景の中で喧嘩していますね。俳句を詩として見るならば「仏花」さんはもう少し目立たない方がいいと思います。
◆「くぐる町」・・・「向日葵の道くぐる町」とはどういう意味でしょうか?日本語がおかしくなってませんか?「町」が「道をくぐる」とは?
 「向日葵をくぐる道」ならわかりますが・・・
 「くぐる町」という言葉を思いついて、そのまま使ってしまった感じに見えますね。
◆言いたいことが「里帰り」「墓参り」「向日葵(の道)」「くぐる町(?)」といっぱいありすぎて、詰め込みすぎているのだと思います。
 「墓参り」は季語なのでそのまま出すわけにはいかず、無理に「向日葵」に合わせた感じがあります。
 一つの句に全て詰め込むことに拘らず、それぞれで句を作った方が良いと思います。

・墓参り父は仏花を手にふたつ
・向日葵の道をくぐりて里帰り

点数: 0

添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>

その他の添削依頼

畦道にクールなジャズや冬の山

作者名 こま爺 回答数 : 5

投稿日時:

夏シャツの裾から覗くおへそかな

作者名 わんわんや 回答数 : 3

投稿日時:

野良ネコや木の芽寄り添ふ飼われし日々

作者名 三角すい 回答数 : 3

投稿日時:

トップページへ
俳句を添削する!
添削対象の句『仏花持ち向日葵の道くぐる町』 作者: 大空杜
手直しした俳句は省略可能。批評、感想のみの投稿もOKです。

選択肢から簡単に良い感想が作れる!

さんの俳句

ました!

次回作も楽しみです。

俳句の評価
指摘事項(該当する項目にチェックを入れてください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ